表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/103

三人暮らし その1

七海ちゃんが目覚めて、二人で話し合ったけど、七海ちゃんの事情とかよりも、一緒にいてくれるだけで嬉しかったし、それだけで満足だった。


お家に帰っても、自分だけ両親がいる環境に、なんだか違和感を感じて、三人で暮らせる古民家を借りたのです。部屋は3つ、土間にかまどがあり、お風呂も薪です…。SPさんの部屋、私たちの部屋、もう一つは物置にしました。


三人で夕飯を作ろうとしたら、七海ちゃんと涼くんに、絶対に駄目と怒られてしまい、一人魔法の勉強をするのでした…。


あれ? ちょっと気になったことがある。小声でSPの大樹さんを呼んだ。


「あの…もしかして…護衛対象に七海ちゃんと涼くん入ってない?」


「……はい。残念ながら…。いいですか、これだけは約束してください…」


「わかってます。あの二人を助けるために、自分を危険に晒すなでしょ?」


「……はい。わかって頂けてると信じていますよ」


これは早急に対策しなければならない…。護衛と言えば召喚系だけど、召喚しているだけで魔力が減っていく…。お守りとか作れるかな? こんなに真剣に魔法書を読むのは初めてだ。


カウンター系と支援系のお守りを見つけた。うわぁ…作るの大変そうだな…。とりあえず手に入らない材料を確保するため、SPの大樹さんに一覧を書いて渡した。


「茜様、ご夕食のお支度が整いました…」


「はい…」本当はもっと軽く”茜ちゃん”って呼んで欲しいな。でも身近な自分物だと、それだけで七海ちゃんに危険が降りかかる可能性が高まるんだよね…。


「金剛寺様から頂いたお米をかまどで炊きました。こちらの鯵も野菜も頂いたものです。すべて電気は利用せずに調理いたしました」と涼くんが説明してくれた。


「ありがとう。大変だったでしょ?」


「いえ、楽しかったです」と七海ちゃんが言う。ちょっとぉ〜。私も混ぜてよ…。


「美味しい…」なぜか涙が溢れてしまう。ありがとう…二人とも…私の我儘に付き合ってくれて…。


美味しい食事を終え、二人が片付けている間に、またまたお勉強です。


TVもスマホもない生活なので、就寝時間は早いのです。あっ! その前にお風呂ですね。


「茜様、お待ちくださいっ!!」


必死の形相で涼くんが近づいてきた。お風呂は…二人の仕事の範囲らしい。


「えっ!? 嫌よ…一人で入りたい…」


「茜様、お忘れですか?」と頬をぷっくりと膨らませて七海ちゃんが怒る。


「超上級国民としての振る舞いや意識をしっかりと身に付ける…ですよね…覚えています…」


「なら、我儘は言わないでください」


二人に魔女っ子の衣装を脱がされ…丸裸にされる…。


「駄目ですよ、どうどうとしてください」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ