表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/103

魔女二人+SP数名で暮らします

お姉さんと暮らし始めて一週間が経った。


魔法を使うには、魔力が必要らしい。私はまだ魔法の本を手に入れていないので、魔力はないのだけれど、魔法の本を手にしたら、電化製品とかを使ってはいけないらしい。


使うと魔力が溜まらないのだ。溜まらないと魔力欠乏症になり、大変苦しいそうだ。


そんでもって、折角のタワーマンションなのに、お姉さんの部屋は二階。


理由は、エレベータ使いたくないから…。


電気は使用しないで、なんと夜はロウソクで過ごす。だから寝る時間もメチャ早い。


流石に移動は公共機関または車を使うらしい。移動中はSPと一緒、いや…この部屋の中でも一緒なのです。


お姉さんは、高校一年生。真っ黒なストレートロング、艶ありあり。部活は弓道部。純和風を愛しているらしい。それなのに魔女とか…可愛そうだ。


魔法の本は、1年目に一冊もらえて、3年目で二冊目がもらえて、6年目で最後の三冊目がもらえる。


お姉さんは、「光の魔法書」と「神聖の魔法書」の二冊を持っていた。


「光と神聖って、聖女様みたいですね」


少し魔法のことがわかってきた私はお姉さんのことを、この美貌、この性格、マジ聖女じゃね? と思っていた。


「ふふっ。褒めても、魔法の勉強は厳しくいきますよ」


「は、はい…」


読まれていた…。流石、聖女様。


「茜ちゃんと、一緒にいると、時間が経つのが早いわね。楽しいからかな? 明日、茜ちゃんの魔法書を手に入れる儀式ができる日ね」


「ほ、本当ですか…。正直、あまり嬉しくないです。お姉さんと一緒に生活しているのは、とても楽しいけど、魔女には…なりたくないです」


「そうね…。周りの友達とも、どんどん距離が離れていくし…。そこは、自分の中で、諦めたりするしかないのよね…」


お姉さんは、少し寂しそうな顔で、窓の外に視線をずらした。


私は話題を変えようと、「明日の儀式って、何処でするの?」と聞いてみた。


「海ほたるよ。すっごい地下神殿があるの。沈んだアトランティス大陸ね。内緒よ」


ふふっ。と笑顔が戻った。よかった…。


「衣装もあるのよ、このただのながーい布切れだけれども、ぐるぐるに巻いて衣装とするの」


少し青が混じった白い布だった。


「お姉さん、これが衣装なの? 着方がわからないです…」


「心配しないで、そういうのはメンターであるお姉さんの仕事だから」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 夜にろうそくのみは大変じゃないですかね……
2019/11/10 10:14 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ