茜ちゃんの学校生活 その2
数日経っても、お師匠様は島に戻ってこなかった。
お師匠様が嫌っているSPのスマホ経由で、今回の修行の終わりを告げられた。
今回の修行で、魔力の大幅なUP、回復方法なども手に入れて、また学校へ戻れそう。
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タワーマンションで、2,3日様子を見ながら、学校への復帰時期をお姉さんと調整しています。
でも、気になる点が…。
「私が戻っちゃうと…お姉さんと純くん…離れ離れになっちゃう…SPさんを交換する?」
「お馬鹿さんっ! 茜ちゃんが、気にしないでいいわよ」
「でも…気になっちゃうよ…」
「その件でしたら… 小野 大樹と森本 純を交換しましたので、ご安心ください」
相田さんが横から決定事項だと報告してくれた。
「えっ!? 良いの? そんなことして??」
お姉さんは驚きながらも、ちょっと嬉しそうだった。
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学校へ戻ると、国からの指導で、新たなる取り組みが用意されていた。
「サポート制度です。下級国民から、男女一名ずつ…茜さんのクラスメイトから、指定して頂ければと思います」
校長から説明を受けるが、一体何をどのようにサポートするのかが、まったくわからない。
「具体的に、その…何をサポートするのでしょうか?」
「基本、身の回りの世話になります」
「あ、あの…サポートされる方が、余計、気を使ってしまい…疲れます…辞退できないのでしょうか?」
「はい。駄目です。茜さんは、大変言い難いのですが、超上級国民としての振る舞いや意識が足りていません。自分が特別な存在であると、わかって頂くためにも、今回採用される新たな取り組みは必須なのです」
「わかりました…。でも、一つだけ教えてください。サポートする側って、どんなメリットとデメリットがあるのでしょうか?」
校長はため息混じりで答える。
「それですよ。茜さん。茜さんが下級国民のことなんて、これっぽっちも気にする必要なんて、無いのです。茜さんは、ご自身のことだけをお考えになれば良いのですよ」
「はい…」
「それでは、できるだけ早く、サポートメンバーをご指定ください」