島の生活 その2
魔力も上がり、魔法習得のため、沢山の小動物を殺める私…。お師匠様に言わせると、小心者で偽善者の私は、心が持たないため、本日は、修行をお休みになりましたっ!! と言っても全員ですが…。
なにやら、お師匠様は、国の一大事とかで、東京へ出張なのです。
折角なので、島を散歩することにしました…。本日のSPは相田さんとエレンさんです。
ちょっと街?の中心街を離れると、一気にジャングル的な場所になります。
魔女っ子の格好のまま、展望台へと歩き続ける私…。暑い…。SPの二人も暑そうです…。
展望台に…人影が? 中2の金本 空くんと中1の井上 ひまわりさんでした。
声をかけようとしたら…急に二人は抱き合って…キ、キスをっ!??
ほげぇ…と…その超弩級のインパクトな、キスシーンを目に焼き付けていると…SPの二人が、私を抱えて…そっと現場を立ち去るのです…。
「ド、ドキドキしましたよね?? わたし、キスなんてしたことないです」
「あ、茜ちゃんはね…小学生だし…まだ、ちょっと早いかもね…」
「で、でも…ひまわりさん、一つ上ですよ。たった1才しか違わないですよ?」
「まぁ…、そういうのは、誰かと比べるものじゃないから…」
エレンさんが立て続けにフォローしてくれますが…。
「あれ? でも…お二人のSPさんって、何処かにいるんですよね? SPさんに見られながらキスとか…レベルたけぇ…」
おっと、興奮気味で、口調がおかしくなってきましたが…。
「まぁ…SPを気にしていたら…色々、大変ですから…」
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茜は…まだ気が付いていない…空くんとひまわりさんの二人は、茜たちの魔法レベルの高さに自信喪失して、お互いが落ち込んでいるとき、偶然出会い…愛を育んてきたことを…。
ちなみに、二人のレベルは…。火の使い手である空くんの全力は、野球のボールぐらいの火の玉を出す程度であり、人と戦うならば…拳銃で良くね? レベルなのである。
それが、光の柱だ…毒の靄だ…死のホネホネ軍団だ…などと、力の差を見せつけられれば、嫌にもなるでしょう? さらに言えば、その師匠である…大地くんも花さんも、それほど変わらないレベルである。
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「お姉さん、ただいま〜」
部屋のドアを勢い良く開けると…純くんとお姉さんが…キスをしていた…。
あれ? なんだこれ?
私は相田さんの方へ振り返ると、ヤレヤレ的な顔でため息を付いていた…。