表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/103

新たなる決意

でも…師匠以外の日本の魔法使い・魔女のレベルは、とても低いの…。攻撃型で言えば、DランクとかEランクぐらいしかいないわ。私は…治癒として…Bランク。


そこにね…。茜ちゃん…あなたが登場したのよ。


死と恐怖を司る魔法…「死霊の魔法書」を持つ茜ちゃんが…。


直接の攻撃力は師匠に劣るわ。でも使い方によっては…師匠と同じ世界を滅ぼす力を持っているの…。


師匠は…孤独だと思うわ。だから…茜ちゃんに師匠を助けて欲しいと思うの…。


それに茜ちゃんは、強くならなければならないわ。こんなに強力な魔法書を持っているの。常時、誘拐や暗殺の危機が身近にあると思って欲しいのよ。




衝撃的な話だった…。


「そ、そんなの…無理よ…。私にできるわけないわ…」


「私も…いつも一緒にいる。一人じゃないわ。できることから、少しずつ頑張って行きましょう?」


「お、お姉さん…」


私は泣いた。自分の運命に…。なんて運が悪いんだろう…。


もうお父さんやお母さん、弟に会えない気がした…。


「少し、時間をください。ちょっと…一人になりたいです」


フェリーの甲板で、海風を受けながら…お姉さんに言われたことを考える…。


一番最初に思いついたのは、お師匠様のことだ。小6で世界のバランスを変えてしまうほどの力を持ってしまった…。でもお師匠様は…一人で…自分で…答えを出したのかな?


多分、いや、きっとそうなんだろう…。


私に…答えを出せるのかな?


「ゆっくりで、いいさ。それまでは、私が守ってやる」


何の気配もなく、お師匠様が隣りに立っていた…。やっぱりすごい人なんだ。


「美羽はな。泣き虫で弱虫で才能が無くて…でも、Bランクまで努力したんだぞ。お前の師匠を見習って、少しずつ努力すればいいさ」


お師匠様が、他人を褒めたのは、これが最初で最後の記憶になるのだった。


島が見えてきた。私は誓う、強くなる、心も体もっ!!


そして、普通に生活できるようになってやるんだっ!!


意気込む私を見て、お師匠様もお姉さんも、ニッコリと笑ってくれた…。


えっ!? 馬鹿にされたんじゃ…ないよね?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ