茜ちゃんの学校生活 その1
体育の時間、やはりお着替えですよね。体操着に…。
SPさんたちが…なにやら協議をしています…。おや? エレンさんが、こちらに向かってきますね…。
「体操着、NGで…」
「はい? 何で? どうして?」
「えっと…、ぱっと見、わかりづらいから…。それと…魔女っ子の衣装の盗難防止のためです。脱いでしまったら、誰かが管理しなければなりません…。杖ぐらいならなんとかなりますが…」
「ま、待ってっ! それこそ……あ、汗臭くなりますよ…臭い言われるの嫌です…」
エレンさんは、にっこりと笑い「見学で」と言った。
ぐっすん、酷い…。
さらに、クラスメイトが校庭にいるのに…私一人、教室とか…。
「け、見学すらできないの?」
「太陽の下だと、汗かきますし、臭くなりますよ?」
「はい…、教室でいいです…」
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やっと給食だ…。お腹減ったよ…。あっ! あれか…。
パンに牛乳、ハンバーグに、野菜サラダ。今日は当たりメニューだねっ!
「「「「いただきますっ!!」」」」
「一条さん、毒のチェックをっ!」
科学の力を結集して作られた毒判別機。棒状のチェッカーを、次々に挿していきます。
うぅ…わかりますか? 棒が太いんですよ、親指ぐらいに…食べ物が次々と破壊されていきます…。
食べ物って、見た目…超重要ですよね? ボロボロにされた給食…食欲、すっごくダウンです。
「昔は、実食していたんですから、それに比べれば…」
とエレンさんは言うけど、まー確かに…それよりはマシですか?
しかもですよ、ただでさえ、科学の力が加わっている食材&調理に…科学の棒を指すなんて…。
魔力減少しちゃいますよ…。
ていうか、それ…毎日消毒してますか? って言いたくなるし、どこから出してくるんだろう?
「毒なんて入ってないのにね…」
クラスメイトの何気ない一言が痛い…。本当に痛い…。
はぁ…、魔女、辛い…。




