表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/103

学校へ行こう!!

本日の修行を終えて、お風呂上がりの私に、お姉さんが言った。


「明日の修行は午前までにしましょう。午後は自宅に帰れるように準備をしておいてね」


「お姉さんも、一緒に帰りましょう。お隣の県でしょ?」


「わ、私は…帰りません。学校には行きませんから…」


「えっ!? どうして?」


「茜ちゃんが思う以上に、魔女が学校へ通うのは大変なのです。それなのに今年から学校に通うときも、魔女の正装と決まりました…。もう私には無理です」


みるみるお姉さんの顔が暗くなる、一体どんなことが起こるのだろう?


「そうなの? どんなことが?」


「それは…人それぞれとしか…茜ちゃんは、茜ちゃんで頑張ってください。もしかしたら、普通に通えるかも知れませんし」


***** ***** ***** ***** ***** 


魔女っ子三角帽子、魔女っ子ドレス、魔女っ子ローブ、魔女っ子ブーツ…。


ここまではOKだ。そこそこ可愛いし。


ドクロのネックレス(大)、ドクロの指輪(両手4つ)、ドクロの杖…。


はい、アウトっ!! これが駄目。全然だめ。


「あ、茜ちゃん、これ、追加アイテムね」


お姉さんは、木箱から追加アイテムなる物を取り出すと、三角帽子に付ける。


ドクロのアクセサリー帽子用…。


「あ…折角可愛い三角帽子が…」


がっくりと項垂れながら、ドクロアクセサリーが付いた三角帽子を手に取る。


ま、負けないっ!! こんなことで、負けちゃ駄目だっ!!


「お、お姉さん。行ってきますっ!」


SPを引き連れて、タワーマンションを出ると、急に寂しくなってきた。


ずっとお姉さんと一緒だった。お姉さんはいつも優しくしてくれた…。


涙を流すと、SPの芽衣さんが、そっとハンカチを貸してくれたのです。


”血より濃く、命の絆を、ここに極めん”か…。


もしかしたらお姉さんと、本当の家族より、本当に強く結ばれたのかも…。


都会を抜け、田んぼがチラホラと見えてきた。


いよいよ学校か…。本当に大丈夫なのかな?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ