壊された日常
奏汰『比奈、、何で……もっと早く……俺に……』
比奈『それ……は、、…………えっと、、ごめんなさい……』
奏汰『…………俺も守ってやれなくて……ごめん、、』
比奈『お兄…………何で謝るの、、?』
奏汰『奴が言ってる事は間違っては居ない。俺が生まれたから、比奈がこんな目に……俺が比奈の運命を変えたも同然なんだよ。』
比奈『…………お兄、、、』
奏汰は憂いていた。自分の能力を。自分の存在意義を。
能力こそが全てと掲げているこの世が嫌いだった。
そして、その思いは妹:比奈も同じだった。
今も十分に幸せ……なのに、、
自分だけ何で……こんなにも卑屈な思いをしなければならないの?
そう思っていた。
そんな時、悲劇が起きた。
それは、あの騒ぎの事件から1週間程経った頃。
やっと、落ち着いたと思われた…
そんな時だった。
比奈への苛めは無くなったかと思われた。
しかし、、、
まだ、終わって無かった。
言葉による暴言・及び、イジメ。
『ブス』『無能』『キモい』やら
比奈へのイジメは絶えることは無かった。
そして、【比奈】は……
比奈『お兄…………バイバイ。』
自殺行為により死んだ。
日常は崩れた………
比奈の死によって……。
奏汰『何で……何でだよ。比奈。お前は悪くないのに。お前が居ないと俺は…………何で、、俺を置いていくなよ。比奈……』
不幸は、速度を増す。
続いて、母が戦死。
俺の日常は砕けた。
奏汰『全て……俺が悪いのカ……?俺がこんな能力を持ってしまったから。だから……か?』
そして、全てを失った俺は生きる気力を失い、
俺からは感情、そのものが消えていった。