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バケモノの正義  作者: Rio
第1章―【日常】―
7/10

人救いの日常

奏汰(かなた)『……何を知っている』


冬也『格差社会って怖いよね……異能力(チカラ)が弱い程にイジメの対象となる。ヒトは醜い生き物だ。上がいる程に自分を汚して下を(けな)して行くのだから……。そうは思わないかい?奏汰♪』


変人(とうや)先輩は、妖艶な笑みを浮かべ、合図地を交わすのをまち伸びている。


そして、先輩は急に俺に抱き着いてきた。


奏汰(かなた)『うげぇっ……!』


冬也『何でボクの言う事を聞いてくれないんだい?君にはボクと同じ世界に立つ資格があると言うのに……。』


奏汰『お前が気に食わない……それに、俺には守るべき人が居る……お前に構ってる暇なんてひと時もねぇよ。』


冬也『ふぅん。守るべき人ねぇ……。』



奏汰と古池(ふるいけ)先輩がグダグダ話してると、クラスメイトの守宮(やもり)が汗だくで掛け走って来た。


(アツシ)守宮(やもり)どうしたんだ?大丈夫か?』


守宮(やもり)『あっ(アツシ)……中等部フロアがヤベェ事なってる……』


(アツシ)『えっ……』



守宮から中等部の事を聞いたと同時に俺と奏汰は中等部フロアへ全力で走って行った。




【中等部フロア】


中等部フロアへ着くと周りはざわついていた。


『ヤバくない?』


『先生……呼んだ方が……、、』


『大丈夫なのかな……、、』



俺と奏汰は周りをかき分けて騒ぎになっている現場に行った。

すると、そこには……


奏汰の妹が公開処刑かでも、されてるも同然。

限度を超えたイジメを受けていた。


奏汰『比奈(ひな)っ!』


比奈『お兄っ!?何で……』


奏汰『今はそんな事……どうでもいいだろ。』



その様子を比奈を虐めた主犯がニヤニヤと笑って見ていた。



(あらし)『あっお兄さん登場ですか?』


奏汰『……誰。お前が主犯格か?』


(あらし)『僕?僕は(あらし)和人(かずと)

伏見(ふしみ)比奈(ひな)さんの同学年同クラスの者ですよ。見ての通り、比奈さんと遊んで戯れてるだけですよ。だから、安心してください。』


そう言うと、(あらし)は妖しい笑みを浮かべた。


(あらし)から奏汰の比奈(いもうと)に目を移しかえると、

奏汰の妹はカラダはボロボロ。所々傷だらけで、痛々しい格好をしていた。


(あらし)『それにしても、お兄さんも大変ですね。出来損ないの妹を持ってしまって。』



嵐が、言った言葉に俺は、カチンっと来て反発をした。

相手を貶すような言葉で。



奏汰『なら、俺の妹が出来損ないと見られるならば、俺から見ればお前達は出来損ないのクズ・塵・ゴミだと言う事か……。傑作・滑稽だな。』



(あらし)『お前ぇ…………』


奏汰『事実を述べられて悔しいか?餓鬼んちょ♪』


(あらし)『妹さんも可哀相ですよね、兄に力を全て取られたも同然。理不尽に生まれてきてしまったんだから。』


奏汰『お前…………、、』


(あらし)『そう思った事あるだろ?比奈(ひな)?』


比奈(ひな)『そ……そんな事……っ!』



奏汰『嵐君は……人を怒らせる天才だなぁ。……』


(あらし)『良く言われます』


奏汰『……本当に嫌な奴。俺の嫌いなタイプだ。やっぱり人間は下らない・滑稽な醜い生き物だよ。歯を食いしばっとけよ。』


俺は、比奈を傷つける者が、許せなかった。

侮辱し貶し、望んでもない無能力者になってしまった比奈を嘲笑う此奴が。

気づけば、おれは嵐に1発殴っていた。


(あらし)『ぅ……』


奏汰『上には上がいる。クズはクズらしくしとけよ。それと……妹に、手を出すな。汚れる。』


(あらし)『この……、、』





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