#010.
リオ『お手伝い…………って……、、何で……ぉ……僕が!』
冬也『大丈夫~……本命はそっちじゃないから~』
リオ『……ほ……本命?』
冬也『うん、本命♪』
リオ『どういう事だよ……』
冬也『さぁ、どういう事だろうね?』
リオは唯を捏ねたもの大人しく従い冬也に付いて行った。
冬也『そう言えば、リオ君って……【無能力者】だったりするのかな?』
リオ『…………だったら何ですか……』
冬也『ふむ……、、』
リオ『……?』
冬也『はは……』
冬也は少し考え込むと、
暫くして突然、甲高い声で笑い出した。
冬也『ははは、、』
リオ『何が可笑しい………』
冬也『可笑しくは無いけど………、今はリオ君を蔑み見下している者達の後の反応を考えると……笑いが……は、ははは、、』
リオ『どういう事だよ……』
冬也『さぁ、どういう事だろうね?』
リオ『……』
冬也『リオ君……僕は再度能力検査を受ける事をオススメするよ』
リオ『能力検査……って、、ぉ僕は、能力検査で能力者では無いと能力は発現しないと判断されたんだ。何度やっても同じ事だ』
冬也『普通ならそうだよね~……』
リオ『普通なら……?』
冬也『うん、、普通ならね?…………リオ君、能力は強い感情によって現れる。それは、人それぞれ違うけどね。』
リオ『感情……?』
冬也『憧れ・愛情・楽しい・哀しみ・怒り…等の…沢山の感情……それが、能力を開花させる為に必要だと言われているモノ。だけど……今の君にはそれが、備わっていない。だから、僕が…………開花させてあげるよ…………』
リオ『開花……?どうやって……』
冬也『少し、失礼するよ!』
冬也はリオに向けて、自身の能力【超神】五感を鋭くする精的能力を掛けた。
リオ『ぅ……何を……っ』
冬也『……』
リオ『?』
冬也『楽しみにしてるね?』
リオ『は?』
冬也『リオ君やっぱりお手伝いは、良いよ。』
リオ『えっ…………』
冬也は満足した様な笑みでリオの背中を押しした。
リオ『何を?』
冬也『良いから良いから!早く授業行って?先生が心配してるかもよ〜』
リオ『何を今更っ』
冬也『ほら、まだ、授業始まって20分しか経ってないし……ね?』