平凡な朝
ピピピ ピピピピピピ
朝、何時もながら当然の様に寝坊をして、急ぐ事も無くのんびりと支度をする。
制服に着替え終えてリビングへ向い食卓机に置いてあった手紙に目を通す。
奏汰『今日は母さん残業なのか…………』
そしてら伏見奏汰は椅子に腰を掛け
母親が用意していた朝食を食べて家を出た。
奏汰の家から私立聖宮寺学園までは
電車で2駅とバスで5分。
聖宮寺学園の敷地は広く
学園に着いても奏汰の所属する高等部までは
距離が長い。
その為、学園内を行き来する専用バスに乗って移動。
下駄箱に着くと颯爽と靴を履き替えて、
ノロノロとした足取りで1学年フロアに運んだ。
奏汰『3組…………あった。。』
俺は自分のクラスを見つけ教室の扉を開け、何も言わずに自分の席へついた。
席に着くなり、俺は机に伏せた。
館前先生『伏見、また遅刻か!偶には遅刻をせぬ様頑張らんか!仮にもお前は我が聖宮寺学園の生徒なのだからな!分かっておるのか!』
副担任の館前先生は毎度の如く俺に喝を入れ、まだ、何か言いたげに俺を見る。
しかし、俺はそれを面倒臭いとしか思っていないので、先生の目を逸らし無視した。
館前先生は、熱血教師で有名だが、その熱血さから……あまり好まれてはいない。
あぁ、早く終わってくれ、、
そう思い、俺は溜息を付いた。
それを見た館前先生はぷちんっと糸が切れた様で、館前先生の怒りの奮闘は勢いを増した。
館前『聞いとるのか!伏見!』
奏汰『…………聞いてない』
館前『っ!だから、お前は最下位クラスなのだ!もっと気合いを入れんか!』
奏汰『……面倒臭い…………無理』
館前『伏見~……ぐぬぬぬ…』
その時間、面倒臭い館前先生のお説教お掛けで
その時間の授業は、潰れたものの、
俺はまともに寝られ無かった。