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次はきみが笑う番だ  作者: odd
2章 君との日々
9/38

9 日常のはじまり

ライと出会って10日ほどが経った。


売られていた時のケガも治って、体調もよくなってきた。

そんな私の様子を見てジェイさんも安心したみたいで、来た当初ほど過保護に扱われなくなった。本当の子供みたいにジェイさんは私を扱ってくれた。

こんないい人に拾われることができるなんて本当に運が良かったなと自分の幸運が恐ろしかった。それくらいジェイさんは今も昔もいい人だ。



そんなある日ライが友達を連れてきた。彼曰く「親友」だそうだ。

ライが連れてきた親友は3人。

赤い髪の少年ロイド、背の高い優しそうな少年エリック、人形みたいな顔をした金髪の女の子アスカ。


ロイド、エリック、アスカ

それがライの「親友」だそうだ。



彼らといるライは楽しそうだった。

彼ら仲良し4人組はいつも島を駆け回って遊んでいるらしい。

その様子を想像して私は少し寂しくなった。


でも、私は元々一人なんだ。こんなことを望んじゃいけない。って思い返した瞬間ライが皆に言った。



「僕らの新しい友達、エイって言うんだ。来週から学校で同じクラスになるからよろしくね。

ちなみに、僕はこの島で一番エイと仲良しだからエイのことなら何でも聞いてね。」


と誇らしげに言った。


それを聞いた親友たちは


「ずるいよ、お前だけ抜けがけかよ。」

とライに文句を言う赤髪のロイド。


「ライの相手疲れなかった?」

と苦笑いする紳士的なエリック。


「私の方が絶対ライより仲良くなれたのにー。」

と悔しがる人形みたいなアスカ。



彼らの様子に私は驚いた。

彼らの話の展開についていけない私は呆然としながら彼らの会話を聞いていた。

こんなにすんなりと受け入れられたのは初めてだったからだ。


そして驚いたことがもう一つ。

来週から学校に行くなんて知らなかった。

なんで私よりライの方が先に知ってるんだとジェイさんに問いただしたら


「お前、先に言ったら絶対嫌がるだろ?だからギリギリに言って逃げ道を塞ごうとしたんだよ。」

と悪びれもなく言われた。


確かにそうかもしれない。ただでご飯を食べさせて寝る場所ばで用意してもらっている上に学校まで行かせてもらうなんて聞いたら申し訳なさすぎて私はこの家から逃げ出すだろう。

そんな私の思惑をジェイさんは見抜いていたんだろうね。




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