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次はきみが笑う番だ  作者: odd
2章 君との日々
12/38

12 君と呼吸を合わせて

いつものように遊びに行った帰り、ライと二人で家まで家路につこうとしていた。


ライの家と私が今住んでいるジェイさんの家は斜め向かいにあってとても近い。

だから、私は4人の中でもライと一緒にいることが一番多かった。



二人で小石を蹴りながら、遊んで帰っていると急にライが立ち止まった。


「なぁ、今日って流星群の日じゃなかった?」

「そういえばこの前、私が始めて学校に行ったときにそんな事言ってたね。」

「そうだよ、今日だよ。エイ、今から見に行こうよ。海岸の近くの所が一番綺麗に見えるって、兄ちゃんに教えてもらったんだ。」

「えー、でも遅くなるとジェイさん心配するしなあ。」

「じゃあ今からジェイさんに言ってきてよ、僕も母さんに星見るって言うから。30分後にジェイさんの工房に集合な。」

「ちょっと待っ…」


有無を言わずに一方的に約束を取り付けたライは走って自分の家に帰っていった。こうなったらもうライを止めるのは無理だ。

遊び疲れて眠かった私は、渋々私はライの天体観測に付き合うことにした。



約束通り30分後ライは工房にやってきた。

まだ小さかった彼には不釣り合いなほど大きな望遠鏡を抱えて、彼は用意が遅い私を急かした。


張り切るライに圧倒されながら、私はライに付いて彼の兄おすすめの海岸近くの丘まで行った。

流星群が見える時間まで1時間ほどあったので宵闇の中二人で望遠鏡を組み立てた。

それが案外手間取って、気づいたら流星群の流れる時間になっていた。



懐中電灯を消した後完成した望遠鏡を構えて、私とライは息を殺して待った。

5分ほど沈黙が続いた。その沈黙に飽きた私が口を開こうとしたとき隣で声が聞こえた。


「あっ。見えた。」

「うそ、どこ?」

「あそこだよ、右側の上のほうに光ったじゃん。見てなかったの?」

「見逃しちゃったよ。残念。」


そう思ったその時、目の前を小さな光が通り過ぎた。

流れ星だった。


そしてまたひとつ、もう一つと星は流れていった。

そう、これが流星群だったんだ。

私は息を飲んで、夜空を見つめた。

多分この時の私は、昼間遊んだ疲れとか自分の思い出したくない過去とか全部忘れて夢中で夜空を見上げてたと思う。

それは隣にいるライも同じだった。ふと隣を見ると文字どおりキラキラした目で夜空を見上げるライがいた。

流星群が落ち着いたあと私とライは感動のあまり二人で泣いていた。その泣き顔を見て、お互い笑いあった。



あの時みた星空は息を飲むくらい綺麗だったけれど、私はライの横顔の方が記憶に残っている。私もライにこんな顔をさせられたらいいなって、星空を羨んだ。


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