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身体の支配権

「いいよ‥そんなの。‥‥よくあることさ。サミュエルは悪くない。僕が悪いんだ‥なにも膝まくらまですることは無かったと思うよ(笑)」

「だってタクミがツラそうだったからさ。オマエ、熱あるんじゃないか?熱かったぞ」



「ちょっとね‥‥ 風邪ひいたのかもしれない。でももう大丈夫だよ。ずいぶんとラクになった」

「‥‥ならいいけど」

心配そうにサミュエルは言った。


しばらくしてからサミュエルが口を開いた。

「なんでこんな体になってしまうのかなあ。ペニスに人格を支配されてるみたいだ‥」

「うーーん、それが第二次性徴だとしたらヒドイと思う。頭が付属品だもの。主導権を下半身に握られていて、普通の生活もままならない! それを知らぬ顔して学校行ったり、女の子と話すなんて無理があるよ」

「このウズウズした感じを収めるにマスターベーションかSEXの2つしかないのか?…なんか、嫌だな」

「それは僕も同じだよ。終わった後の嫌悪感はなんともいえない」


話題が話題なので声のトーンを低めた。


「この間読んだ”野生人の研究”では、マスターベーションもSEXも知らなかった野生児は性欲らしきモノが起こっても、ウロウロ、ソワソワするしか出来なかったらしいよ」

「本当か?」


「じゃあ、方法を知ってるからオレたちはこんな事しちゃうんだろうか」

「じゃない?マスターベーションもSEXも所詮、文化なんだよ。誰かから形を教えてもらうからやってるんであって、方法を知らないと出来ないかもね」

「うーーん… そうなのかなぁ… でもペニスがエレクトしたら普通気になって触るだろう?それがマスターベーションを発見することに結びつかないともいえない」


「だから、そのエレクト自体が自然なのかどうかが追求できてないんだよ。僕はまだ」

「オマエそんなこと真剣に研究してるの(笑)」

「母さんが、そういったことばっかり研究するんだよ」

「はははは…面白いよな。オマエの母さん。じゃ、彼女に聞いてみれば分かるかもな」

「嫌だよ! 恥ずかしい!」

「‥‥?そおかあ? ‥‥これ言っちゃあタクミ怒るかもしれないけど、彼女のSEXセラピーをぜひ受けてみたいよ」

「‥‥あの人、変な色気があるからね」

「…タクミと似てるしね…」


最後にボソッと言ったサミュエルの言葉がしばらく頭を離れなかった。


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