ヤッホーのマホー
比較的自信の1作です。(中盤でグダグダになるけど。)
月がラッキーワードみたいなので。
あーストックがもう殆ど無い・・・。
ヤッホー(ヤッホー)
君もやってみなよ
山彦 気持ちいいよ
ヤッホー(・・・)
ははは
山に嫌われてるんだね
君はプクっと
ふくれる
その顔が餌を口の中に蓄えた
リスみたいで
僕は笑った
カワイイな 心から思った
海で夕陽に向かって走ってみた
ヤッホー 君もやってみなよ
ヤッホー(・・・)君は海藻に足を取られて転んだ
Tシャツが透けてるよ
君はプクっと
ふくれる 「見ないで」
頬の膨らみが胸の膨らみ具合と
相似していて愛に実に誠実に君に
恥じらいという
男としての最高の屈辱を
受け入れるという
服従の姿勢で迎え入れた
胸の中に 胸の中に
ドキドキが時々
君に伝わってやしないか
心配と期待が入り混じっていた
二人すぐ離れ
友達の距離に戻る
そう五十センチくらいかな
夕陽に照らされているせいだよ
僕は言った
頬が赤いのは
君の赤いチノパンが
ぴったり肌にくっついていた
冷静に努めて
努めるって漢字って
なんとなくHだよなぁ
なんて思っていた
母なる海 月をその肢体に映し
美しく光りながらくすんでいる
日本海独特のその色を見て
二人一緒に海に溶けてなくなってしまいたい
そんな衝動に駆られて
君に「月が綺麗だね」と言ったら
ヤッホーと月に向かって君は言った
ナンセンスだと笑いながら君が好きな事に僕は気付いた
ヤッホーのマホーだよ
君は髪をかき上げて
月に向かって指で四角形を作り捉えた後
振り向いて僕の唇にそっと口づけた