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思い出のクリスマスイブ

例のごとく実体験では全くない・・・。

しんしんと積もる雪

今年も冬がやってきた

手の平に乗せるとすぐに消えてなくなる

儚さ 脆さ 危うさ そうさ


僕の左隣には

君はもういない

乱暴なドライバーの水はねから

君を守る必要も無い


今宵去年の冬を思い出していた

クリスマスイブ

二人で飾りつけたツリー

今年は心なしかオードブルも冷たい


風が吹き抜ける心の隙間の穴

どう埋めればいいの?

寒くて凍えそうだ

ただ君の温もりを思い出して


一人きりクリスマスケーキの蝋燭に火を灯して

全部は食べきれないから半分残して

ふと君が帰ってきてくれやしないかなんて

期待している僕がいる


去年は大好きだったクリスマスソングも

今年はなんだか虚しい

君一人 それだけで良かった

誰よりも大きな存在だったと思い知った


胸が締め付けられる

こんなにも苦しいなら

君のあの時の言葉

理解してあげれば良かった


「二人でいるのに一人みたい」

そう言ったんだ

僕は知ったかぶりして

パートナーってそういうものだよって言ったっけ


別れのクレパス

陥っていた事

僕は気付かなかった

君の声微かに震えていたのに


あの時何も言わず抱きしめてあげたら

そうだったんだ

君はあの時今の僕と同じ気持ちだったんだ

夏なのに凍えそうに縮こまっていたんだ


僕の右隣には君はもういない

宙ぶらりんの右手でベットの枕を抱き寄せる

情けないけど今夜はこのまま眠らせてくれ

TVを観る気力もないから


愛してたのに君はもういない

今夜は眠らせてくれ 誰とも会いたくない

ケータイをバイブにして明日も会社だ

親愛なる君だけへ 会いたい

メリクリ~!ず~っとず~っと側にいて~。

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