真夜中
ニトラフルゼパム、ベノジ-ルカプセル、ジプレキサ、デパス、こんだけ飲んでもまだ夜中に目が覚める。
書き出せない
描き出せない
真夜中
一人パソコンに向かって
僕は考えている
何者にもなれない
将来が見えない
そんな世界とおさらばしたい
自らの空っぽの頭で
時折思考が停止しそうになって
はっと気付く
この瞬間二度と戻らない
二人と居ない自分という存在
もっと大事にしてみたい
しかし僕はいつも周りのせいにして
責任さえとれない
でもそれでも良いんじゃないか
生まれてきて生きている
それで百点満点だよって
誰か言ってくれないか
暗い闇の中で集中
モニターの光だけは眩しくて
気持ち良い朝を迎えられなかった
僕の神経は擦り切れそうだ
タバコに火を付けて
灰皿は仕事の進まないエディターみたいにいっぱいで
イライラを象徴してるかのようだ
乱暴に揉み消す 吸殻から紫の毒素が立ち上る
色は静かに
移り変わっていき
天気の様に気まぐれで
それでいて季節は確かに巡ってる
真っ白な部屋
真っ青な部屋
真っ赤な部屋
どの部屋にいても心は真っ黒な色
僕の精神世界は
統合が困難で
こんなんで生きていけるのか
甚だ疑問
五歳くらいの幼児の力しか持たないくせに
二十歳前からタバコと酒を覚え
堕落した人間 破天荒に悪行
手の施しようが無い
ゲームみたいにリセットできたなら
僕はこの場所には戻りたくない
したくない 灰にしたくない
だからもう少しまともな人間に生まれたかった
でももう生きていたくないだの
生まれてこなきゃ良かったなんて
弱音を吐いて人の同情を買うのも
どうしようなんて迷うのも
全部止めにする
一本道 ペンペン草さえ
死に絶える
地獄への道を歩む
老化だろうか
まるでまるで
杖をついて歩いている御爺様
もう近いのかな 受け入れているさ
駄目人間 駄目人間
抜け出せるか
それには「こころ」が必要なんだが
持ち合わせが無い
苛めてくれ
イエスマンとして生きていくしか
方法はないんだから
為す術がないんだから
そんな事を思いながら
パソコンの電源を切る
さあ朝が来た 自分スイッチをオンにして
出かけよう 詩の卵を探しに