兎に角、リハビリ!特急列車②
列車内では、灰色狼がテミスに腰痛のリハビリのアドバイスをしている。
『とにかく筋肉をつけるんだ!と言っても、なかなかだよな。動くと痛みがでる体なのにどうやって筋肉をつけるんだって話だな。』
テミスは、その場でへにょへにょと崩れた。
「筋肉…つかない…今からなんて大変だよ…」
『それでも、筋肉はつけなければなりません。おばあさまにまた会いに行くためにも、バスに乗ることが出来る筋力は必要ですからね。』
いつの間にか、アテナは黒縁の眼鏡をかけて、テミスの状態が書いてある日記を開いている。
『それすらも出来ないんだからな。』
灰色狼は、歯間ブラシで先程食べたチーズ食パンを綺麗に掃除していた。
アテナに『チーズ食パンが詰まるんですか?』と冷ややかな目で見られて『全部詰まるんだよ!汚いだろ!すきっ歯なんだよ!』と狼の姿になって言い返したのだった。
窓の外に目をやると列車の通過を待つ人達が見える。
10月1日(木)
椅子に座ると、お尻の近くから3番目の背骨に重だるさが出てきた。(クッションが背もたれにないと座れない。)
湿布はる。横になる。背骨痛む。(9時16分)
体を丸めると楽になる。
腰、反ると痛みが走る。
ストレッチする。5回屈伸。
10月2日(金)
ストレッチする。5回屈伸。
散歩に行く。
2158歩 背骨痛くなる。(ベンチに座る。)
2425歩 腰、痛くなる。(ベンチに座る。)
2653歩 横になるほど痛みはなかった。
仙骨を立てて座ると腰が疲れる。
10月3日(土)
ストレッチする。5回屈伸。
祖母の家、スーパーに行く。
ずっと動いたり立ちっぱなし炊事。
何回か横になることで大丈夫だった。1226歩。
10月4日(日)
うつ伏せになっても大丈夫。
ストレッチする。5回屈伸。
横になる。(背中が重たい。)
2102歩 散歩に行く。(各所のベンチに座る。)
腰が重たくなったので横になる。(20時29分)
かたつむりのつむちゃんのお世話終わった後、背骨上部分痛くなる。
10月5日(月)
ストレッチする。5回屈伸。
膝ポキポキ鳴る。
散歩に行く。
792歩 背骨上部分痛くなる。
1841歩 (ベンチで休む。10分。)
2359歩 (体がきつくなる。腰。)
背骨上部分を前屈みにしながら歩くと楽になる。
続けて散歩に行くと、背骨の疲れが取れていないことが分かった。(お尻から近い2番目のぼこっとした背骨痛くなる。)
合計2583歩
横になる。(10時53分)
腰痛い。(お尻から数えて4番目の背骨痛い。)
股関節冷たくなる。悪化。
湿布2枚はる。
左足をあげて軽くうつ伏せになって、右側を下にして、ちょっと腰を捻ると関節に空気が入ったように楽。
横になる。(18時48分)
10月6日(火)
スーパーに行く。
左足裏、痺れる。エアロバイクを含めて1622歩。
横になる。(17時13分)
あまり歩いていないため、横になる回数が少ない。
(前日の湿布が効いている。)
10月7日(水)
リハビリに行く。5回ジャンプする。
リハビリ後、背骨、壁にあてると痛い。
腰に少しハリがでてきた。
1時間横になったことで、腰、楽になる。
『頑張りすぎるなよ、テミス。100%の力を出そうとはするな。ほどよい力でいいんだ。みんなそんな感じなんだ。お前みたいに全力で生きていると、体を壊すんだ。』
灰色狼は、日記を一通り読むと、椅子に座り、列車が進む方向を窓辺からじっと見ていた。
「うん!60%ぐらいでいいんだよね!」
悩んでいるテミスの心にスッと風のようにその言葉は入り、気持ちを軽くしてくれたのだった。
終着駅を目指して列車は、今も走り続けている。
アテナ『この状態で筋肉をつけるのは無理ですね。』
灰色狼『だな。まずは、体幹だ。テミスは最近やっていないからな。体幹を鍛えると、腰には痛みがでなかったから続けた方がいい。』
テミス『今日から頑張る!』
灰色狼『その代わり、腰を捻らない体幹トレーニングだ。反り腰はダメだからな!』
早速、思い出して挑戦しているテミスだった。
灰色狼(どうなるかは分からない。何をしても悪化する。後から痛みがでてくるからな。)




