千差万別な大人など無い
暗闇が平気になったら
大人になったと実感するのだろうか
小さな頃に苦手だったものを
克服することが出来たら
大人になったと実感するのだろうか
スニーカーから
革靴を履くようになったら
大人になったと実感するのだろうか
それらは成長であり礼節であり
当たり前に通過するもので
大人になるということではないだろう
成り方が無いのが大人であり
生きている間の大半を
大人になれない者が
大人の真似事をしながら
過ごしているだけである
自分を可愛く思うものは自分に甘いが
それを大人と云うだろうか
悪いことをして謝罪しないものは
自分の居場所に対して傲慢だが
それを大人と云うだろうか
失敗したことを悔やみ
そのままにして生きているもの
それを大人と云うだろうか
弱いままで他人を求め
弱いままで良いと考えているもの
それを大人と云うだろうか
取り返しのつかないことをしでかし
人生を投げ打ちながら生きるもの
それを大人と云うだろうか
何の信念も作れず
住んでいる国のことすら考えないもの
それを大人と云うだろうか
学びながら人は生きるが
大人の形は多くはない
千差万別な大人なんて居ない
住んでいる場所に合わせて
その文化を吸収しながら
自国の形と収束していく
だから、一国につき
数えられる種類しか
大人は出来ないのである




