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磨いた成果を試すとき  作者: うみたたん
ステファンの章

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50/56

エリオvsシドフ

このエピソードは男の子同士でキスしたりと、センスティブな内容なので、無理な方は読まずにまわれー右です_:(´ཀ`」 ∠):

エリオがお腹が痛いと言い出した。


次の時間は面倒な先生だったから、医務室に付き添うことでサボりたいと思った。


でも三人で行くのは目立つ……と考えていると、エリオが震える声で訴えた。


「ステファン、一緒に来てくれないかな?」


もちろん面白くないのは外されたシドフだった。


「ずるい奴だな〜。パンジー先生の授業さぼるなんて〜」


シドフの言い方はおどけていたけど、もちろん悪意が込められていた。まるでおとぎ話に出てくる恋敵だな。

まぁ、おとぎ話なんか読まないけど。


「本当に前の時間から痛かったんだ」


懇願するエリオ。


「僕もぉ〜本当に前の時間から痛かったの〜」


エリオの台詞をおうむ返しをし、からかうシドフ。完全に仮病扱い。

エリオは冷めた顔で黙っている。怒っているのが伝わる。


「よし、三人で行こうぜ」俺は二人の肩を叩いた。


あぁ…………違う台詞を言えばよかった。怒らせてもいいから、シドフは置いていけばよかったんだ。それが彼のためだったのに。


俺は学級代表に許可をもらう……フリをした。

いつもはちゃんと伝えるけど、学級代表のジャンミンが忙しそうだったから。

(この些細なことが、後の出来事に影響を与えたかもしれなかった)


北の端にある医務室は薄暗くて、ひんやりとした消毒液のような空気がいつも漂っている。医務室の空気は嫌いじゃない。


「ありがとうステファン」


「いいんだよ。階段に気をつけて」


エリオの腰に腕を回す。

エリオはよろよろと階段を下り、反対にシドフは軽いステップで下りている。


医務室に着くと、使用名簿にエリオの名前を書く。医務室の先生は出張でいなかったからシドフははしゃいでいた。


ベッドに横になったエリオの顔はとても青白かった。仮病の可能性もあると思っていたが手の指も冷たいし、本当に具合は悪そうだった。


「ランチの食べ過ぎじゃね?」


シドフは窓の外を見て言った。

俺はエリオの頭を何度か愛おしそうにゆっくりなでた。それはエリオのためと言うよりも、シドフに見せつけるためだった。


見てる見てる。シドフはイライラしていた。エリオに毛布をかけ、俺は自分もドサッと横たわった。


「え?!」


「腕枕してやる」


エリオの頭の下に、俺の腕をもぐりこませた。エリオが真っ赤になって慌てふためいた。かわいいな。


エリオやシドフをからかうのは本当に面白い。本当のことを言うと、俺はこれをするためにシドフも一緒に連れてきたんだ。


最近調子に乗ってるシドフを懲らしめようと思って。俺はエリオを見つめた。


シドフはベッドに横になった俺をずっと睨んでいた。そのせいでエリオはめちゃくちゃ怯えていた。


「もう大丈夫! 教室に二人とも戻って。シドフ、ステファンありがとう」


エリオは目で俺に訴えてきた。でもまだ教室に戻るには早い。これからじゃないか、面白いことが起こるのは。


「まだいいだろ。気持ちいいよ。シドフ、お前も横になれ」


俺はシドフを引っ張った。細いシドフ簡単に転がった。こいつの気を鎮めないといけない。


俺はシドフの方に向き直って、頬を優しく触った。それはエリオからは見えていない。エリオはシドフを怖がって、反対側を凝視していたから。


だから俺は細いシドフを、自分の方に引き寄せ、そっと抱きしめてみた。シドフの体が震えた。どこでエリオが気づくかな? 


バレそうでバレない……。エリオは反対側の柵に捕まって、身体をぴったりとくっつけているから何も知らない。俺とシドフは更に興奮した。 


「髪型が崩れるだろ」

そう言ってシドフは口角をあげ、俺の腰に手を回す。俺もシドフの肩や背中をつぅっと撫でながら見つめる。


シドフは元から細い目をさらに細め、なんとも言えない気だるそうな表情をした。その顔は……なんだかとてもイラついた。


俺はシドフの性格も顔も好きじゃない。だけど彼の細くて白い体は女の子みたいで好きだった。シャツの上から薄い胸にそっと触れ、指の腹で胸の中央を押した。


「あっ」


シドフが小さく声を出す。エリオが転入してくる前は、シドフの体をよく触っていたな。


エリオに聞こえそうだったので、俺は唇でシドフの唇をふさいだ。ビクッとしたシドフだが、すぐに舌が入り込んできた。俺の舌を絡みとる。


そこで俺はシドフを急に拒絶し、舌を押し返して口を閉じた。シドフはハッとした。調子に乗ってしまったと思ったのだろう。


俺は眠くなったと適当なことを言って、シドフを突き離す。いちゃついてるところをエリオが見たら、ショックだろうし。


そして狸寝入りをしたつもりが、俺はなんと本当に寝入ってしまった。ほんの少しの間……。


「ステファン? 起きないの? ……まじか」


ここまでは聞こえていた。そのあと意識が遠のいた。ボソボソと話している二人の声……。


寝ながら脳のどこかで音を拾った。意味は全くわからないが、二人の囁き声は逆に心地よく、眠気を誘っていた気もする。


次に聞こえた声は大きめで、俺は意識がクリアになった。


「ステファンはエリオのこと嫌いって言ってるぜ」


なんだって! 


シドフのやつ。なんてことを言うんだ!

あとで問い詰めないといけない。



それは……絶対言うなと言ったじゃないか!

最後の台詞に驚きましたか?

同じ内容でエリオ語りもあります。そちらではわからないステファンの心理です。

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>俺はシドフの性格も顔も好きじゃない。だけど彼の細くて白い体は女の子みたいで好きだった。シャツの上から薄い胸にそっと触れ、指の腹で胸の中央を押した。 遂に来ましたね、この瞬間が(笑) もっと愛撫の描…
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