表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/13

8話朝が早い美怜さんは何か言ってるのですが?

あれ?部活から帰ってきて、お小遣いもらって早いけどお風呂とご飯を食べて…

その後の記憶があまりない。

「あ」

窓から見える空が少しだけ明るい。

寝ちゃったんだ。


時刻を確認したいんだけど美怜さんに抱きしめられているので動きにくい。というか足も絡めてきてるし、あの2つの大きい山も身長的に僕にちょうど当たっている。

それに相変わらずいい匂いがする。僕が好きな優しい匂い。


何とか手を伸ばしてランタンと一緒に置いてあるスマホを頑張って取る。

「まだ5時…」

いつも美怜さんは僕より起きるのが早いから何時に起きるのかさえ分からない。


しょうがない。寝れなくても目は閉じておこう。

浅い眠りではあったが寝れた。

しばらく寝ていると何か動いた感じがする。

「ふわぁ〜」

美怜さんが起きた。


「おはようまさ」

美怜さんが耳元で囁やいてくる。急にされるとビビる。けど今起きたらさすがに不自然すぎるかもしれない。

もうちょっと様子を見てみよう。

朝早く起きて何してるのか気になるし。


「かわいいな〜」

頭を撫でられてるのを感じる。

「誰にも渡したくない」

え?

「大好き」

え!?

こんなストレートに言われる!?

いつもの雰囲気とちょっと違う。愛でてくるのは一緒だけど…


「しちゃってもいいのかな…」

何を!?

心臓がバクバクする。気づかれててもおかしくない。

するとキスされた。

今までより長い長い。

「はぁ、起きてないよね?1度寝るとあまり起きないから大丈夫だよね」

頭がくらくらする。混乱している。

普段の美怜さんから想像が…いやつく。

あの「別れませんか」って言った時すごいこと言ってた気がする。

つまりあれは感情が高ぶって出た言葉じゃなくて…

考えるのはやめよう。

それと、もう少し寝よう。

寝て起きたら多分大丈夫だ。


それから寝て、物音で起きる。いつもよりちょっと遅い。

「おはよう」

「おはようございます美怜さん」

「よく眠れた?」

「はい。疲れも取れました」

「そう」

いつもの美怜さんだ。

でも…


ダメだ邪念が残ってる。

「僕汗かいたみたいなのでシャワー浴びてきます!」

汗などクーラーガンガンの部屋でかくはずがないけど冷や汗はかいたのであながち間違いではない。


部屋を戻ると、

「ちょっと待って」

美怜さんは急いで服を片付けている。

「片付けなくていいんじゃないですか?」

「出掛けるギリギリまで見せたくない」

少しでもデートっぽくしたいらしい。


確かに駅前で集合するのが遥斗の読んでいたラブコメ漫画であった。

「じゃあ僕が先に家出て駅で待つっていうのはどうですか?」と言うと

「いいと思う」

と言ってくれた。


それから美怜さんと朝食を食べて、僕が先に家を出た。


|《邪念っていうのは宗教的な意味があるか分かりませんが、雅也が言ってるのはそういう意味ではないのでご理解頂けると嬉しいです》

読んでいただきありがとうございます(、._.)、


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ