表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/13

2話は美怜さんはご褒美が欲しい

私は今まさを抱きしめている真っ最中。

けどまさはもうすやすや寝てしまっている。

「寝顔もかわいいな〜」

全部が好き。


今日は色々あった。それにちゃんと思いが伝えられたからほっとした。

「あ、」

私あの時何て言った!?

やばいやばい!下ネタ言ってたよね!?

変態だと思われたよね!?


「あー!」

足をバタバタさせて枕に向かって叫ぶ。

普段の姿とかけ離れてしまっている。

まさの前ではクールでいたいのに!

「でも感情が高ぶってただけだから…」

きっとまさも理解してくれるはず。


「さて、まだ10時前だしやることやっちゃおうかな。行ってくるね」

幸せそうに寝ているまさを置いて私は部屋を出る。

「ふぅーめんどくさいなー」

でも私が最初から対処しておけばこんなことにはならなかったのだ。無関心すぎた過去の自分を呪いたい。そのせいでまさを悲しませたのだから。


「お父様」

「お、美怜か。話は聞いた。あいつは処分してもらって構わない。最近あいつの家は出資を求められる程経営が悪化してるっぽくてな、それにまさをいじめたからには若田財閥の総力を使って叩きのめす」

「怖いこと言わないでください」

「でも美怜もそう考えてるんだろ?」

「まぁ、あながち間違えではないですが」

まさから見れば親子揃って怖いこと言ってると思われてしまうからこんなことはまさの前ではできない。


「それじゃあ私は直接行ってきます」

「わざわざ行かなくてもいいんじゃないか?もし何かあったら…」

「これは私の責任でもあるので自分で対処します」

「分かった」

「では行ってまいります」

「あ、美怜」

「はい」

「明日から父さんはドバイで観光産業の視察に行くから」

「分かりました」


「はぁ〜」

早く帰りたい。早く帰ってまさを抱きしめたい。

「んー!」

「お嬢様」

「ありがとうご苦労さま。口を開けさせてあげて」

「ぷはぁ!美怜!なんだこれは!」

「下の名前で呼ぶな。それに自分が何したか分かってないの?」

「いや心当たりはあるけど、あんなことでさお前もムキになるなよ」

「あんなこと?私の大切な彼氏をいじめておいて?」

「か、彼氏?あいつはただの執事なんじゃあ…」

「執事兼彼氏だよ。お前が勝手なこと言うせいで変な噂も出たし」

「昔からの付き合いだろ?だからさ許してくれよ」

「私はお前のことなんて猿にしか思ってない。けどいいよ、昔からの付き合いってことで少し軽減させてあげる」

「本当か!?」

「本当はマグロ船に乗ってもらおうと思ったけど、蟹船にするわ」

「え」

「もう話すことはないから連れてって」

「ちょ待てよ!蟹船ってどういうことだよ!」

SP達はあの猿を抱えて別の車に乗せて目的地に向かった。


「学校とあの猿の家には襲われそうになったからとでも広めておいて」

「は」

基本学校のことは裏から介入するっていうのはほぼしてこなかったけどこればっかりは仕方ないと思う。


「ただいま〜」

相変わらずすやすや寝ている。

「かわいい♡大好き♡」

ちょっと頑張ったご褒美が欲しい。

いつもは好きな洋服とかだけど今は疲れてそんな気分じゃない。

「い、いいのかな」

まさは寝ているし、多分起きないと思う。

「するよ」

しちゃった〜!ファーストキスあげちゃった〜

まさも多分ファーストキスだから実質私が奪ったことになる。

「起きてる時には…できない」

今でも恥ずかしくて死にそうになるから起きてる時にしたら最ダメになる。それか通り越して…

ダメ!それは変態が考えること!

「寝よう!」

私はまさを再び抱きしめて眠りにつく。


|《美怜は意外と腹黒い?のかもしれませんこの作品はなろうに出してる手前、えっちぃ表現はカットします。》

読んでいただきありがとうございます<(_ _)>








評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ