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床下の迷宮  作者: へますぽん


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80/92

猛毒

 青少年には刺激が強すぎたらしい。

 あれから程なくしてアオバト似の黄緑が美しいハニーちゃんが最初にシーズンを迎えた。

妊娠菌て胡散臭いジンクスがある。生理周期が周りとシンクロするとか言い張る人もいる。そんなことを思い出すように、コザクラ、ルリコンゴウなどインコ似の華やかな毛皮の子達にも変化が現われる。

 7頭とも10日ほどしかズレないで隔離部屋から出て行く。

 2週間かからないでお世話は終わってしまう。

 花たばのように鮮やかな色のまるい毛玉がもももももっ!と朝の草交換のタイミングで動き出すのはほんとうに愛らしかったし見応えがあった。とりどりの毛色がくっついては転げだし、くっくっくく。きゅっ!などと笑い声をあげているのだ。踏み台の下、足元でパイドやシナモンが微かに聞こえる声に反応して切ない鳴き声をあげているが見せてやらん。開いた扉から漂う娘の気配にフスフス鼻の穴を開いているが良い。よかったな、チンチラで。ヒトだったら恋が破れたかもしれないふるまいだぞ。

 それでも、豪天号たちは配偶者なのでおおっぴらに隔離された部屋のしたで愛を叫べたけれど、青少年達は扉を開ける都度、漂うアダルトなムードにあてられて「伴侶欲しいっ!!」って血涙を流すハメになっていた。切ないなら来なきゃいいのに、毎回誰かしらお手伝いしますなどと殊勝なことをいっては覗きに来るのだ。もちろん手伝うことなどない。砂を替えて、草を差入れるだけだもの。お世話簡単。

 ときどき悪戯娘が扉を開ける瞬間を狙って、

ずばばばばばっっっ!!猛烈な音と共に砂を浴びせてくるくらいかな。


 砂はサファイヤが厳選したキメの細かい、毛によく馴染む上等の砂なのでそりゃもうくしゃみが止まらん。ふざけんな。目に入ると酷いんだから。

オヤツの差入れ止めて全部わたしが喰っちまうぞ。ってキレてもいいじゃんね?

 それすら可笑しいらしくて、懲りない悪戯娘またやらかすし。

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