表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
床下の迷宮  作者: へますぽん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

74/92

わんぱく

 目は一心に編み目を追い、心はひたすら編み目を数え、うつむいて黙々と手を動かし続けるようになるとやんちゃな青年部の不満は高まっていたらしい。


 せっかく訪問しても生返事しか返さないし、なんなら疎ましそうにされる。ウルサイとかウザいとかそんな気持ちが背中から立ち上がってていやな感じなのだ。いつもなら歩いていてもねそべっていてもひたすら愛らしい。可愛い。と絶賛するのに

「なんか草を食べているときの口もとって、駱駝っぽいよね」

草食動物が咀嚼するんだからほかの草食と似てても当たり前なのに、いじわるだ。『駱駝っぽい』ってぜったい褒め言葉じゃないよね?

退屈しのぎに追いかけっこをしていると、埃が立つから余所の通路なんかに行くように素っ気なくいう。

 無視されておもしろくないけど、ここにいるオレを見るべきだからと膝にあがってやったのに黙って降ろされたときの蔑ろにされている感はハンパない!

いままで息をしている姿まで讃えていたのは俺の心をもてあそんでいただけなの?俺の純情を踏みにじってたのしかったかよっっ?


 伝言をうけ、久しぶりに豪天号に会いにいったら、上記のようなクレームがあがっている。

 アニキとしては、ちゃんとあやしてやってほしい。と要望を伝えられる。

 いままで青年部を率いていた豪天号は目下愛の巣に夢中なので、わたしにそれを丸投げしている。そういえば若紫ちゃんたちについて妙に面倒見がいいと思っていたらこうして実績を積んでいたのだな。

 そのように若者の気持ちを尊重せよ的な言いぐさを、目の端で常時若紫ちゃんを追いながら口にするのだ。どっちが片手間か膝を詰めて語りたいが、豪天号にそんな無駄な時間を費やす気はさらさらないだろうな。

 おざなりな扱いに気を悪くしながらも、従わざるを得ない。この地下迷宮をチンチラのサポートなしで移動することはできない。手ですべすべとかザラザラとか質感の変わる壁をなぞりながら移動すればだいたいどの辺に向かっているのかぼんやりと分かるけど、わたしのために灯された小さな足元の灯りだけで全容を察することはできないからだ。例えていうなら梅田ダンジョンの明かりが消えた状態でよそ者が乗り換えできるのか?ということだよ。わたしは明かりがついてていたけどミックスジューススタンドに立ち寄っただけで早々に撤退した。やばかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ