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第59話三島煌一


〜昼休み直前〜


私は華音に転校生の話を相談しながら授業を受けてた時だ。

いきなり教室の扉が勢いよく開かれる…


「おいっ!!美月っ!?お前何したんだよっ!?大叔父貴がウチの家に来てるぞっ!!美月に会いにっ!!」


そして、その直後に華音の叫び声が響いた。


『三島煌一だね。三島莉緒那の兄の…』


来たか…三島莉緒那の言った通り…


私は席から立ち上がる…


「すいません、先生、今日ちょっと具合が悪いみたいで早退します」


「…ああ、大事にな?」


明らかに仮病なのはバレバレだが、華音の大叔父貴というワードに関わりたくないという気持ちの方が圧勝しているのだろう。

先生は言った。


「!?っ………」


いつもなら、金魚のフンの如くついてくる萌も私黙って明後日の方向を向いている…

一瞬目があったが、露骨に逸らした。


ちょっとからかってやろうとも思ったが、三島莉緒那の話だと、三島煌一はふざけていていい相手ではない。


『美月ちゃん、全力でサポートするけど、ナメてかかっていい相手じゃないよ?正直逃げるべきだよ』


それを裏付けるようにホープの警戒度もMAXだ。

でも、たぶんだけど逃げたら華音が危ない…

私の選択は決まっている。


私のあとに転校生も立ち上がる。


私は疑問符を浮かべる…


『戦力が足りない…過去のデータを見る限りドローンだけじゃたぶん落とせない。その子も使う』


は?

いや、三島莉緒那の暗殺チームみたいな集団を退けたホープのドローン部隊が負けるの?

軍隊でも率いてるの?

そいつ?


そんな私の疑問にホープは答える。


『スタンガン無効、催涙ガス無効、致死性のガスは拳圧ではね除け、銃撃は目で見てから躱す…データにあるだけで化け物だよ…』


いや、それ本当に人間?

範馬○次郎ですか?

それ?


『万が一の時は私が時間を稼ぐから、全力で逃げるんだよ?約束だよ?』


ホープの語気は強い。


なんか怖くなってきたんだけど、華音の為だいかないわけには…

あ、膝が笑ってる…


『やめる?てかやめよ?ね?』


いくよ!!


泣きそうになりながらも私は強く念じた。


こうして涙目になりながら私はなんとか教室から出るのだった。

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