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第45話新一年生


莉奈に悠妃ちゃんを紹介されたあと、私は続々と挨拶に来る新一年生の対応におわれていた…




〜約1時間後〜


「なんだ?美月?疲れてんのかよ?だらしねーな?」


「…うるさいな…。だったら華音がやればいいじゃん?」


「バカ。ウチは所詮2番手なんだよ。恨むなら玄関でウチにスタンガンを食らわした1年前の自分を恨むんだな?」


私と華音はいざ、新一年生達の歓迎会…

まあ、どうせジョン先輩の店だが…に行く途中にそんな会話をする。


二中のトップ…いや、数ヶ月前のアレのおかげで一中は二中の傘下って扱いになっているから、実質私はこの市の中学のトップである。

ウチの市に中学校が二つしかない。


けど、そんな役回り望んでやっているわけじゃない。


ちょっといじわるしてやろう。


「そーだね。華音は私のことを恨んでるよね?だって…」


「美月っ!!それ以上言ったらぶっ殺………ちっ…お前とやっても返り討ちか…」


新一年生や他の屋上メンバーがいる前で本当に言うつもりはないが、私が華音が小便を漏らした話を言いかけたのを察したのだろう。


「八神先輩にあそこまで言わせるなんて…さすが死神女王…」


「噂だと軍用兵器を操って戦うらしいぜ?やべーよな?」


新一年生達の方からヒソヒソと聞こえた会話が、完全に聞き取れるのは私の左耳についているワイヤレスイヤホンからホープが私に流しているおかげだ。


まあ、こっちはもう諦めてるから無視だ。


「…歓迎会の会計、華音の奢りね?」


「ちっ…余計なこと言うもんじゃねーな…とんだとばっちりだよ…」


「華音、それは自業自得って言うんだよ?」


言いながら私は華音に笑みを浮かべる…

華音も表情を緩ませると、大きく息を吸い込む…


「おいっ!!一年共っ!!今日はウチの奢りだっ!!たらふく飲み食いしろやっ!!遠慮なんかしやがったヤツはぶっ殺すから覚悟しとけよっ!?」


「「ありがとうございますっ!!」」


新しい屋上メンバー…新一年生達の声が揃うが、その中にかなりの数の二年生の声が紛れているのを華音は聞き逃さなかった。


「いや、お前らは遠慮しろよ?」


二年に向けて睨みをきかす華音に私はくすりと笑った。

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