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第37話1ヶ月…


「ふあーあー」


私は屋上のソファーに横になり、あくびをする。

時間は昼休みである。

ちなみにこのソファーは最近私が買った、私専用のソファーである。


校門の待ち伏せ…

あれからかなりの時間が経った気がするが、まだ1か月しか経っていない。


「なんだ美月?弛んでるな?このまま寝とくか?今日はレディースの集会にだから遅いから今のうちに寝といた方がいいんじゃねーか?」




なんだかよくわからないうちに地元レディースの集会に参加させられたのは、今から20日程前だ。

しかも中学生にも関わらず、死神女王である私と暴君女帝である華音は半ば無理矢理…

華音はまんざらでも無さそうだが、勝手に幹部にさせられてしまった。


市内全域からヤンキー女子が集まる大型レディースチーム、メデューサ…

何故か私はその8番隊の隊長で、華音は副隊長なのだ。


レディースの組織図はよくわからないが、総長、副総長、親衛隊長、特攻隊長、遊撃隊長などの役職の下の隊長格が私達らしい。


そして、そのメデューサの集会を2回連続でサボったらさすがにお叱りがきた。


幹部にも関わらず一体何を考えてるんだ?という話らしいが、好きで幹部になったわけじゃない。


"まあ、美月なら大丈夫だろうが、あんまり舐められるとアイツら最後の一人になるまで向かってくるぞ?"


という華音の言葉が無ければ今日もサボるつもりだったが…


他の屋上メンバーと違って私は平和主義だ。

しなくていい喧嘩はしたくはない。




「いや、授業には出るよ。ただでさえ出席率あんまりよくないのに」


「美月は真面目だからウチらの100倍は出てるだろ?」


「華音…0には何をかけても0だよ…100倍してもね?」


「そうだったっけか?」


そう言って華音は笑い出した。


華音が授業に出たのは見たことがない。

いや、教室にくることはあるが、あれは授業に出てるとは言わない。


私以外のクラスメイトとはまともな会話すらしないし…


キーンコーンカーンコーン


そんな時だ。


予鈴のチャイムが鳴ったのは…


「まあ行ってくるよ。授業終わったら校門だっけ?」


「ああ、莉奈と未亜も今回は出るって言うからいっしょに待ってるよ」


そう言った華音に私は軽く手を振ると授業へと向かうのだった。

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