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第25話ゲームセンター


近所のゲームセンター…

まあ、近所とはいえそこは少し離れた場所だ。

だからこそ原付できたのだが…


まあ簡単に言うと私達中学の生徒の他にも周りの中学や高校などからも人は来る…


「で?美月先輩プリクラでしたっけ?」


莉奈はゲームセンターに着いた途端真っ直ぐに一方向に向かって歩き出す。


私と未亜もその後に続く。




プリクラには先客がいた。

とりあえず待とうかと…私がそう言おうとした瞬間だった。

私の隣にいた未亜はもう動き出していた。


「はいはーい?どいてくれないかな〜?姉御の時間はてめえらみたいに無駄にしていいものではないんだよ〜?未亜の言ってること足りない頭で理解してますか〜?」


うん…明らかに喧嘩を売っている…


「は?なんなの?」


その未亜の言葉にさすがによくは思わなかったのだろう?

プリクラの機会の中から三人の女子が現れる…


「未亜っ!!」


私はとりあえず今にも飛びかかりそうな未亜を制す。


「生意気なガキ……ちっ!?第二中の狂い桜かよ…」


「いっしょにいるのは吸血姫じゃん!?あの二人って仲悪いんじゃないの!?」


「…この人数じゃちょっと厳しくない?」


出てきた女子三人は小声でそんな会話をはじめる。


どうやら他の中学のヤンキー女子のようだ。


「ごちゃごちゃうるさいよ〜?未亜〜煮え切らない人は嫌いだよ〜?」


言いながら未亜は木刀を引き抜く。

完全にヤル気である。


「おいっ!!狂い桜っ!!ウチらに上等こいてただで済むと思ってんのか?って…何すんだよ?」


最初に未亜のことをガキと言った…おそらく三人の中で一番血の気が多いのだろう…

その女子が未亜の喧嘩を買おうとするが、隣の女子がそれを物理的に後ろに引っ張る。


「朱莉。ちょっとは頭使いな?狂い桜も吸血姫も他の四天王に比べれば弱いとはいえ、二中の一年幹部だよ?私達じゃ無理」


朱莉と呼んだ女子を後ろに引っ張ると今度はその女子が前に出る。


他の四天王?

屋上メンバーの中にいるのかな?

私は屋上メンバーのことは華音と仲良くなってからの付き合いだから詳しくはない。

そもそも莉奈も未亜も自分が四天王だなんて一言も言わなかったから、あの中にいる可能性は十分にある。

完全にカヤの外の私はそんなことを考える。


「…使いな?ただそのうち玲那さんがお礼に行くからな?」


「あれだけ数集めて華音さん一人にボロボロにされた人ですか?第一中はまだあんな恥さらしがNo.3なんですか?」


「吸血姫っ!!てめえっ!!」


朱莉と言ったか?

血の気の多い女子が莉奈の言葉に逆上して飛びかかろうとするが、他の二人に止められる。


「さっ、姉御空きましたよ?どうぞ…」


今まで会話に入らなかった私が未亜と莉奈に促されてプリクラに入ろうとする。

ちょっといざこざはあったけど、とりあえずは平和に…


「ちょっと待てやっ!?誰だてめえっ!!狂い桜と吸血姫には100歩譲って退いてやるがてめえみてなわけのわからねーヤツにウチらが譲る道理なんかねえんだよっ!!」


「「あ?」」


未亜と莉奈の声がハモった。


うん…なんか私は喧嘩を売られる星の元に生まれついたようだ。

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