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第21話狂い桜2


「オッケー。任せといて」


「先輩〜?最近の後輩は危ないんですよ〜?」


ホープがそう小声で私にそう言うのと、未亜が私に斬りかかるのは同時だった。


未亜の木刀は真っ直ぐ私を襲う…

と思われたが、私に当たる前に木刀はへし折れた…


「はっ!?」


あまりの出来事にさすがの未亜もいつもの間延びを忘れて驚愕の声をあげる。


ピキューンっ!!ピキューンっ!!


さらに銃声が鳴り響き、木刀を見るも無残な姿に変えていく…

そうこれが未亜の木刀をへし折った正体である。


「ライフルドローンの射程圏内で私と美月ちゃんに勝つつもりなら最低でも兵器を用意しなよ?」


小声でホープが恐ろしいことを言うのと同時に現れた大量のドローンが私を守るように陣取る…


「…武器とかそんな次元じゃ…ぐがっ!?うっ!?」


言いかけた未亜に私の両脇に構えていたドローンがマシンガンを乱射する。


「ホープっ!?」


私は思わず叫んだ。


「大丈夫だよ。ただのプラスチック弾だから痛いけど死にはしないよ」


プラスチック弾を十数発食らってところで未亜はついに立てなくなったのかその場に膝をつく…


「たしかにこりゃ華音先輩でも無理…いや…誰でも無理ですよ〜…」


バタンッ


未亜はそのまま仰向けに倒れた。


屋上メンバーはこうなることがわかっていた華音を除いて、驚愕の表情を浮かべている。


「…スタンガンのヤツ使わねーのかよ…」


華音は私の周りに陣取った大量のドローンのうちの何体かを見据えて言った。

首筋にスタンガンを食らって漏らしたことをまだ気にしているらしい。


「酔い覚めたわ…アイツやべーな…」


剛先輩はそう呟いた。




結局そのあとは、みんなに質問攻めにあい5限目と6限目は授業に出られなかった。

なんか昨日もこんな流れで午後は授業に出ていない気がするけど…


そしてあからさまに態度が変わったのは未亜である。


「美月先…いや姉御〜。未亜を舎弟にしてください〜」


未亜はさっきまでの攻撃的な視線が嘘のように、擦り寄ってくる。


舎弟?ヤクザじゃあるまいし願い下げなんだけど…


私はジト目で周りを睨みつける。

焚き付けたのはお前らなんだから責任とれという意味だ。


「っと!?やべっ!?今日は族の集会だったわ!!」


うん、まず猛先輩が逃げた。

そこから先は雪崩のようだった。

次々に適当な用事で逃げていく…


そして最後に残ったのはたった四人…

張本人の私と未亜を除くと華音と莉奈だけである。


「美月先輩、この子バカなんで言い出したら聞かないですよ?」


「まあ諦めろ。ウチも一時付き纏われてたがほぼストーカーだからな?」


莉奈と華音はそう私に死刑宣告を伝えた。


私は頭が痛くなった…

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