表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/117

第1話模倣型人工知能


さて、私は今どこにいるでしょう?

答えは買い物帰りのおばちゃんのスマホの中です。

ちなみに既におばちゃんのスマホの機能は完全にハッキングしたからスマホの機能は勝手に使えます。


彼女、模倣型人工知能ホープのおそろしいところは電子機器に対する完全なハッキング能力、電波を媒体にして他の機器に乗り移る移動手段、そして一度乗っ取った機器の能力を完全ではないが、別の機器にいる時も使いこなせる事だ。

完全ではないと言うのはさすがに、電気マッサージ器に乗り移っている時にスマホの機能を全部は使えない。

それでも一部は使えるのが、彼女のおそろしいところなのだが…



そんなこんなで今私は電車の中で適当に見つけたおばちゃんのスマホの中にいる。

うん、いい人だったらしばらく居候してもいいかな?

やっぱ友達とか作ってみたいし。

パパのところに友達連れてったらパパ喜んでくれるかな?

私は1人おばちゃんのスマホの中でそんな事を妄想する。




「ただいまー」


どうやらおばちゃんが帰宅した様だ。


「…おかえり」


一瞬の間があってから女の子の声がした。


おばちゃんの娘だろうか?

よし、決めた。

その時には私はもう動きだしていた。


私はおばちゃんのスマホを出て電波体になると女の子のスマホを探す。


みつけた。

女の子はおばちゃん返事を返したあと、無表情でスマホをポチポチ構っていた。

中学生ぐらいかな?

私そのまま女の子のスマホに侵入する。


ん?なんでかって?

だって同い年ぐらいの女の子の友達欲しいじゃん?

私は実年齢は0歳だが、たぶん精神年齢は中学生ぐらいだと思うから女の子とはいいお友達になれるはず。




さてさて、女の子のスマホをハッキング完了。

まずは自己紹介を…

って言いたいところだったけど何これ?


掲示板?

ラ◯ン?

何この胸糞悪い内容は…

イジメ?

女の子のスマホには女の子自身にイジメを行なっている人間からの、イジメの画像や動画が大量に送られていてきていた。

しかも既にSNS上に完全に拡散されている。


はあ…なんで人間ってこんなくだらない事するかな…

私にはわかんないや。

まあ、とりあえず自己紹介だよね?

第一印象は大切だし。


『はじめまして。私はホープ。よかったら友達になってくれると嬉しいな』


突如なんの前触れもなく、スマホに表示されたその文章を見た女の子は、無表情を驚愕に変えるのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ