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第11話華音との教室


「…おい?美月?これやったの誰だ?」


「…」


どう答えようか考える私にホープが答えようとするのを察して私は首を横に振る。

お願いだから余計なこと言わないで…


「いねーわけねーよな?」


華音のきつめのギャルメイクの瞳がギラリと光る…


既にクラスの中では無言のなすりつけあいがはじまっている。

男だろうが女だろうが、ほとんどヤクザの華音の怒りを買うなんて冗談じゃないしタダでは済まない。


「いないよ…正確にはいたけどあの事件で…」


私は口を開いた。

ちなみにこれは半分は正解で半分は間違いである。

確かにこの罵詈雑言を書いたのは、私をイジメてた主犯格が書いたものがほとんどだが、小さい字に関してはクラスのほとんどの者が書いており、悪趣味な寄せ書きと化している。


「ほう?なるほどな?じゃー、この机貰うぞ?」


言いながら華音は片手で机を逆さまにして、中身を床にぶちまける…


とても中学生女子の力とは思えない…

現実逃避した私はそんなどうでもいいことを思う。


華音は続いて私の机の中身を綺麗に出すと逆さまにした机に詰め替える。


「美月がこう言ったからこれ以上はやめとくが、次はねえぞ?」


『美月ちゃん、バレてるみたいだよ?』


ホープがスマホにそんなことを打ち出すが、それぐらい私でもわかる。


その時だ。


バタンっ!!


教室のドアが勢いよく開く。


「はあっ…はあっ…買ってきましたっ…」


萌は息も切れ切れにそう言った。


時間はギリギリセーフだ。


だが…


「てめえっ!!袋揺らしやがったなっ!!サンドイッチが潰れてるだろーがっ!!」


「ぐうぅぅぅ!?……すっ……すいませんっ!!」


走って帰ってくれば当然なのだが、腹に飛んできた華音の理不尽な蹴りに、その場に蹲りながら萌はなんとかそう謝った。




そして…


「そんでそん時、淳がよお…」


キンコーンカンコーン


華音とコーヒーを飲みながら話しているとチャイムが鳴る。

ホームルームがはじまるようだ。


みんなは席に着く。


「じゃー、美月、先に行ってるからあとで気が向いた時にでも来いよ?食い終わったならゴミはいらねーか?あ、灰皿がないから…」


「いらないよっ!!」


空き缶を灰皿に残しておこうとした華音の言葉を私は遮る。

最初と違ってなんだかんだ打ち解けているのは、あの疲れた歓迎会のおかげだろうか?


2人分のゴミを持って華音は退室する。

授業に出るつもりは微塵もないようだ。




そしてホームルームが終わると…

私の周りにはクラスメイト達が集まってくる…


もしかしてさっきの復讐…?

私は思った。

とりあえず三話分更新しました。


あとは、アメ転のアフター編と同時期ぐらいに、七月ぐらいからの更新します。

ちなみに電子電脳ハザードは毎日更新に切り替える予定です。

今後ともよろしくお願いします。

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