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第114話電子電脳ハザード15


「誰だそいつ?」


「…あんたには聞いてないんだけど?」


割り込んできた三島煌一に対し、三島莉緒那は答えた。


「遠藤光彦、ホープとマリアを作り出した張本人だ」


ガスポートは言った。


「そう。それでもって現状、唯一ホープに勝てる可能性のある存在だとあたしは踏んでるわ」


「…作らせる気かよ?莉緒ちゃんは…また別の模倣型人工知能を…」


そう言ったのは、本郷龍二だ。


「それも一つの手だけど、あんまり時間が無さそうだからガスポートをグレードアップさせる方がメインね。まあ、どっちにしろ、遠藤光彦をここに連れてくるのが、最初の作戦よ。無論、ホープも狙っているだろうけどね?ガスポート?ホワイトハウスは死守できた?」


「…90%以上の確率で失敗したとみるべきだ。磁場を発生させる直前に、ホープ支配下のドローン達が集まっていた。陽動の可能性もないことはないが、かなり薄いはずだ。磁場発生以降にホープからの目立った追撃はない。つまり最初のドローンが本命で、ホープは失敗したとみるべきだ」


ガスポートのその言葉に三島莉緒那は頷く。


「変なところで、甘さを出したわね…。でもこれがはじめて見せたアイツの綻びよ。無駄にするわけにはいかない。これより遠藤光彦を拉致する作戦に入るわよ!!ガスポート、遠藤光彦の現在地はわかる?」


「……正確な場所はわからない。だが、おそらくこの3箇所に絞られるだろう。我より高性能のホープならば、既に特定している可能性はあるが…」


「ちっ…さすがに後手に回らざるおえないか…遠藤が殺されたらひっくり返すのはたぶん無理…」


ガスポートの言葉に三島莉緒那は舌打ちをしながら言いかけたその時だ。


モニターに一つの赤い点…

日本から飛び立つ飛翔体を示すそれが映し出される…


そして、それを確認した三島莉緒那は目を見開き、続いて口元に笑みを浮かべる…


「ふふっ…神なんて信じてなかったけど、本当にいるのかも知れないわね…ガスポート。囮は任せるわよ?あたし達はアメリカに行くわ」


「わかった。健闘を祈…」


「意味わかんねーよっ!!莉緒那っ!!」


「時間がないわっ!!レーダーに映った飛翔体の中の連中を拉致するわっ!!続きは潜水艦の中で説明するから、今すぐ出航よ。潜水艦で追いつくのは無理でも、NAS○までたどりつけば勝機はあるわ」


レーダーの情報から華音たちを見つけ出した三島莉緒那たちは動き出すのだった。

すいません、更新が間に合いませんでした。

次回はお休みです。

申し訳ございませんが、ご了承ください。

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