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ようこそ‼ 地獄の一丁目に!

 またしてもアイツが地獄ラーメンを食べた。それも地獄の四丁目だ。つまり、保険に入っておいた方が良いくらいの辛さだった。僕はなぜだかライバル心をくすぐられていた。僕が辛いものが苦手なのは、すぐにお腹を壊すということだった。しかし、僕も地獄を味わってみたい。さっそく辛いラーメン屋に行ってみる。そこで見たものは、角の生えた店員だった。あれ、最近の流行はそんなんだっけ。まぁ良い。僕は地獄の一丁目ラーメンを頼んだ。

「地獄の一丁目にようこそ」

 僕は鬼(?)にそう言われて不安になった。まぁ良い、しょせんはったりだ。僕がスマホをいじっていると、厨房から火が上がった。まじか、これは少し軽はずみだったか? 調理方が火力だなんて、まさにここは地獄だ。そうしてラーメンが出てきた。

「あの、このラーメン、青いんですけど」

「ゲテモノラーメンでは無いから安心しろ」

 食べてみた。うっ? これは甘くないか? いや、待てよ? 段々、辛く……てっ! 辛い‼ 辛すぎる⁉

「兄さん、どうだ? 地獄地獄してるだろ?」と鬼が笑う。くっそ辛い、ちくしょう。地獄ラーメンは500円のワンコインだが、正直、なめていた。こんなのがあるのか。僕はスープに手を出した。すごい青い、地獄地獄してるな。汗が半端なく出てくる。水を飲みほした。すると鬼がこう言った。

「お前にも角が生えてるぜ」

「なんだと⁉」

 鏡に映った僕は確かに角が生えていた。これが、地獄ラーメン! ちくしょう! 人間に戻りたいぜ‼

「お代は500円です」

「この角はなんとか出来ない?」

「出来ません」

 僕が鬼になってどうしろと言うのか? ただ、言えることは、地獄ラーメンの挑戦はまだ始まったばかりだ。

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