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奇談 ー百物語ー

作者: type0

百物語というのは人が集まって恐い幽霊話をして他の人を怖がらせる遊びですが、百物語をすると霊が寄ってきて祟られるという話もあります。


私が子供の頃に深夜番組で、百物語をテレビでやっていました。

ゲストの稲川淳二さんが怪談話をして一般の視聴者が交代で怪談話をしていくというトーク番組でした。

撮影所が住んでいた近くだったので一度行ってみたかったのですが、未成年者の為、参加はできませんでした。

毎週楽しみに観ていたのですが、ある時ふと、変な影が映るようになってきました。

テレビに出ていた霊能者の人も悪い霊が寄ってきているといっていましたが、私にははっきりとは見えませんでした。


ある日、いつもの通院のために百物語を撮影していたスタジオの前をたまたま通ったときでしたが、近くに寄っただけで近づきたくない感じで、重苦しい雰囲気が漂ってました。

もともとスタジオ周辺はあまり治安が良い方ではなかったので雰囲気に流されているかも、と考えたりして病院に向かいました。

そしてスタジオの前を通り過ぎようとした時、電柱下の影から白い手首だけが道に落ちていました。

スタジオが目の前にあるのですから作り物の手首が落ちていただけかも知れませんが、もし幽霊のものだとしたら、憑かれることを考えて無視しました。

当時はまだ幽霊がすごく怖くて、女の幽霊もよく夜中に出てきてたので、これ以上出てきてほしくありませんでしたから。


それから一ヶ月後ぐらいにテレビでスタジオ周辺にも悪い霊が彷徨っているということで、お祓いをしているところが放送されていました。

そして、深夜放送なのに視聴率が良くて続くと思われていたのに、急に番組は打ち切りになりました。


番組が終わってもスタジオ近辺は女の人や男の人の幽霊をよく見ました。人魂を見たっていう人もいた様です。

スタジオの近くには市営のプールがあったので友達とスタジオ横を通ると、友達もときたま見ていました。

直接祟られたりすることはありませんでしたが、近所ではよく幽霊が出る、ということで一時期有名でした。


今はスタジオ取り壊されたみたいだけど、近くを通ると今でも後ろに人が乗っていて、スーっと消えていくとタクシーの運転手さんがいっていました。

そしてこの収録の話はよく稲川さん怪談話をしてます。

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