1-10 初ボス
遅くなりました。
中途半端です。
陽光のそそぐ森に、小さな悲鳴が鳴り響く。
『ギッ』
『ガッ』
隊列を組んでいた緑子鬼たちの、後ろにいるものから黒い影が奔るたびに倒れていく。
どうやら緑子鬼達が何者かに狩られているようだ。
『グギャッ』
『あべしッ』
はてさて、なんか変な悲鳴も聞こえたけど、早速森にやって着てゴブリンの殲滅戦を始めている私です。うん、やっぱり雑魚のゴブリン程度じゃ変わらないね。私が暗殺スタイルでやってるっていうのもあるんだろうけど、基本隠れてバックアタックだしね。まぁ、一回正面からやってみるか。今まで正面からやったことが少ないからあんまり比較にはならないんだけどね。
というわけで『索敵』『聴覚探知』・・・。ん、ちょうど前方五十M先に五匹いるね。ついでに『遠見』で確認してと。ついでに素のステータスでどのくらいなのか、補助系統も切っておこう。『隠密』『消音』『付与魔法』消去っと。さて行くかね。
木の上から飛び降りてゴブリンたちに姿を見せる。すると弓もちのゴブリンが弓をつがえてきたので、『投擲』で、研いだばかりの短剣を投げつけようと思ったが、あえて投げずにそのまま撃たせる。
普通によけられるしね。
弓持ちが撃つ前に右側の剣持が上段で構え、左側のもう一体は中段で横から斬ろうとしていたので、まずは上段の剣を右手の短剣で振りかぶった状態のままで受け止める。そのまま首を左の短剣で切り裂いて、左側の攻撃をよける。矢と槍が一緒に飛んできて、矢は頭に槍は胴体に当たる位置だったが、剣持の攻撃をしゃがんでよけたためどちらも当らない。
槍を戻される前に、立ち上がるのと同時に槍を打ち上げ、剣持のだいたい心臓のあたりに短剣を突き刺す。すぐに引き抜いて、槍持ちの首を切って弓持ちの所まで駆ける。五メートルほどの差を一足で詰め、つがえていた矢を打つ前にジャンプして、思いっきり首を蹴ってフィニッシュ。思いっきり蹴ったもんだから、ゴキッって結構大きな音がしたね。
う~ん、やっぱり楽勝だなこりゃ。魔法も使っちゃうとさらに悲惨だしなぁ。現状使える魔法はそれぞれの属性の 弾、刃、矢、槍だけだけど、だいたい2発か3発で倒せるしなぁ。
ま、さっきの通り急所に当てれば、短剣でも十分なんだけどさ。
さて、試し切りも終わったことだしここの奥のボスのとのろまで行ってみようかね。
~移動後~
掲示板曰く、ここのボスはゴブリンキングか、ビッグモスのに種類らしい。どっちになるかはわかっておらず、今の所運任せらしく、時間帯だったり装備だったり人数だったりスキルだったりするんじゃないかといろいろ推測されていた。BOSS素材を集めるのは大変そうだが、ほかのところの方が強い装備を作ることができることがわかってからは、ほとんど来る人はいなくなったようだ。
と、適当なことを考えていたらそれらしきところに着いた。うん、多分これだろう。非戦闘地帯って、索敵の地図に載ってるし。それにしても、掲示板通りストーンヘンジなんだか鳥居なんだかよくわからん形だ。緑か黄緑という話だったのに、これ灰色に赤のまだら模様だけれどきっとこれだろう、これってことにしておこう。なんか面倒なことになるフラグがどこかで立った気がするけど気にするな。気にしちゃいけない。気にしないようにしよう。うん気にしない。
あ、鑑定して確認すればいいじゃん。というわけで(『鑑定』)
??の門
???の元へつながる門。
さっ準備していきましょうかね。多分だけどボスゲートだって確認できたし、無駄になる可能性もあるけど、備えあれば憂いないってことで。
回復役はまだ10個あるし、探検の耐久度もまだ九割五分だから研がなくていいね。
なんだかんだで時間食ったけど付与と、スキル発動させていきますかね。結構というか、かなり重いけど全部がけで。レベル上がったから余裕で行けるはず。付加は魔法系やらないし。
『消音』『隠密』『特殊:付加:STR:VIT:INT:AGI:DEX:Attack:Defense:Speed :多重付加』
おおう、減る減る。『消音』と『隠密』は全然減らなかったけど、『多重付加』で、かなり減ったよ。だいたい500くらい。
されと、過剰戦力な気がしなくもないけど行きますか。
〜 Now Loading〜
〜 Now Loading〜
〜 Now Loading〜
これが出るって、どんだけ重いんだよ。
出た場所はだいたい10メートルくらいの円を、木が作ってて、中のところは更地になってる。
一応、スキルの効果は出てないみたいだけど、ボスであろう奴がいない。何処にいるんだろ。『聴覚探知』『索t「キィィィイン」うごッ、聴覚探知使ったばっかだからこの大音量はきつい!後ろにいるってのがわかったのはいいけど、これは結構つらいぞ。
後ろの森を見てみると、50メートルほど先の森の上にかなりでかい蛾らしきものが浮かんでいた。
『鑑定』
BOSS ENEMY:Big Moth
今回の相手はビッグモスらしい。というか鑑定だと、名前しかわからんのね。今の所はそれで十分だけど!
さーてと、こっちに着くまでに魔法の準備しておきますか!蛾だから火が効きそうだけど、まず一旦四大属性全部いっときますか。
「『火矢』『水矢』『風刃』『石弾』×10《火槍』『水槍』『風槍』『石槍』×5」
私の後ろに20の矢、10の刃、10の弾、20の槍が浮かび上がってくる。初めてこんなに一気に出したっていうのもあってか、出てくるのがかなり遅い。たぶんあの蛾が着く頃に全部出て打ち落とせるかな?これで消費MPは、348で、残りが大体200。徐々に徐々に回復していくけれど、しばらくは短剣と体術オンリーだね。
こんだけMPつぎ込んだわけだし、最初のBossだから倒れて欲しいけど。
というかあの蛾本当にでかいな。大きさは縦2メートル、横は羽を合わせると5メートル程で四枚羽になっている。模様はいわゆるな感じで、4つの羽のところに黒くて丸い目のような模様がついていて、他のところは茶色になっている。
よし、更地の上に来たな。というわけで
「『火矢』『火槍』射出!」
合計15の火でできた矢と槍が、ビッグモスに飛んでいく。胴体に矢が2本、槍が5本全て刺さり、羽4枚にそれぞれ2本ずつ矢が、突き刺さる。
「続けて『風刃』『風槍』射出!」
同じ数の風の刃と槍が、ビッグモスを、切りつけ突き刺す。
「次!『石弾』『石槍』射出!」
またまた同じく石のたm「最後!『水矢』『水槍』射出!」
・・・4種の属性の弾、矢、刃、槍が、ビッグモスを攻撃し、地面に叩き落す。どうやら、羽に穴が空きすぎて飛べなくなったようである。
「もう倒したような感じだけど、どうなんだろうこれ。まあ、一回攻撃すればわかるか。」
シオンが近づき、短剣で刺そうとすると、「パリーン!」と音がして、ビッグモスの体が砕け散った。
「あ〜完璧にオーバーキルだったわね。火の属性の二つで落とした後は、短剣でやったほうがよかったね、これじゃあ。ま、終わったしいいでしょ。さてとドロップは~と、ん?なんで入ってないの?バグ?まぁ、一旦待ってみますか。レベルがどのくらい上がってるかの確認もあるし。」
ヒュン!
「ん?」
ストッ!
「は?え?どういうこと?」
「グギャァァアア!」
「もしかして?」
後ろを向くと其処には、何時もの緑小鬼が、十数匹といつも見ているものよりも明らかに大きい緑小鬼が一体。
ピコン!
Normal Boss Special Version !
「嘘でしょ!?クソッ『鑑定:広域』!」
SPECIAL BOSS ENEMY:Green Goblin Clan
Green Goblin King
Green Goblins
「魔力はまだ回復してないから、魔法はまだ使えない。付与の方はまだ20分は続くけどかなりキツイねこりゃ。ま、さっきは魔法で終わったし、短剣と体術のレベル上げにはいいでしょ。さてと、ごちゃごちゃ言ってないで始めますか!」
今回特にだけど、手抜きと言われても仕方ないと思ってます。




