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「ありとあらゆるものを禁ずる事を可能とする者」

 無数の武器と共に、宙に浮く非禁禁忌を捕らえた間隙久遠と有想夢想を玩弄する者は、その場から騙し絵の様に姿を消していた。次に彼女が現れた場所は、ワープでもしたのだろうか、非禁禁忌の真後ろだった。


「崩壊星『コラプサー』」


 彼女の手から、至近距離に居る非禁禁忌に向かって、ただのレーザーが放たれる。しかし、そのレーザーを避けれるなんて考えないほうが良い。と言うのも、そのレーザーはあまりにも巨大すぎるのだ。その大きさは地上に向かって放たれば、学園自体を崩壊させかねない程。

 さすがの非禁禁忌も避けることは諦めたのか、無数の武器を全て実体化し、盾の様に使い、ただ大きいだけのレーザーを塞いでいた。

 そうしてレーザーをやり過ごす事、数十秒後。レーザーの魔力の断片化がまだ周囲に残っている空間で、間隙久遠と有想夢想を玩弄する者と、非禁禁忌は凄まじい空中戦を繰り広げていた。

 二人は目で追いつけるような速度で戦ってはいない。次々に場所を変え、辺り一面に断片化した魔力の屑をばらまいていた。

 大きく空間を移動しつつも、微調整の様な些細な空間移動をはさむ事により、常人じゃとても真似できないような戦い方を可能としている様だ。


「tEe『場の方程式』特異点『naked singularity』ムーンダスト『月石』スターダスト『流星』」


 間隙久遠と有想夢想を玩弄する者の口から、次々に魔法名が溢れ出てくる。

 それと同時に、次々と放たれる奥の手レベルの連続魔法。それらの魔法は光り輝く弾幕となりて、非禁禁忌に襲い掛かる。


「あなたの力は完全ではないわ。力が強すぎて、自分でうまく操作できていないもの。そろそろ諦めたらいかが?」


 数多の魔法を避け続けている非禁禁忌は、何も答えない。

 質問に答える余裕が無いのか、それ以外の理由があるのか、非禁禁忌の口は堅く閉ざされていた。しかし態度からは、諦めないと言う事がはっきりと伝わってくる。

 それに対して間隙久遠と有想夢想を玩弄する者は、静かに微笑むと、


「なんてね。まぁ、私の目的は達成できましたし、私が諦める事にしますわ。今はね」


 静かに姿を空間の狭間へ隠す。

 そんな彼女は、非禁禁忌をこう称する。


――ありとあらゆるものを禁ずる事を可能とする者――

コピペって楽だよねー。


今回はたくさんの、魔法が登場しました。

これで分かった人も居るんじゃないでしょうか?

輪廻は宇宙系の魔法を使います。まぁ、最強に相応しいジャンルだと自分は思っています。


崩壊星『コラプサー』

崩壊星はブラックホールのことです。

ブラックホールは昔、コラプサーと呼ばれていたそうですから。

私的には、巨大なエネルギーを現したかったのです。

ですから、あのように……

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