「昔話」
「そうだ、おれは、あんたをなんて呼べば良いんだ? まだ、完全に信用した訳じゃないけどよ、悪い奴じゃ無さそうだし」
間隙久遠と有想夢想を玩弄する者の事を、気に入りつつある炉心溶融は、間隙久遠と有想夢想を玩弄する者の名称を聞く。
間隙久遠と有想夢想を玩弄する者は、ほとんど接する機会の無い生徒に、予想もしていないうれしい質問をされ、内心喜びつつも、クールな表情で答える。
「何でも良いわよ」
「名前はなんていうんだ?」
「……輪廻i」
「りんねアイか! じゃあ愛ちゃんって呼ぶぜ」
間隙久遠と有想夢想を玩弄する者は、予想を大きく覆された名称に、ただ驚くのみだった。しかし、悪くは無いかも、と内心では嬉しい間隙久遠と有想夢想を玩弄する者だった。
こうして、単調な会話が進んでいく。間隙久遠と有想夢想を玩弄する者は、楽しい気分になると台詞が単純になる癖があるようで、それが、どうしても会話を単調にしてしまう原因になってしまう様だ。
「愛ちゃんは何歳なんだ?」
普通の年増の女性なら、この質問をされても、あまり嬉しくは無いだろう。しかし間隙久遠と有想夢想を玩弄する者は、自分の年齢に誇りを持っているらしく、堂々と質問に答える。
「1900歳よ」
「1900歳!?」
「ええ、正真正銘の1900歳。この長い人生を、思い返して見ると色んな事があったわね~。昔はね、魔女や魔人の文化が世界の中心で、人間である私は苦労したのよ? 私の唯一の肉親である両親は、奴隷のように扱われる人間を解放する為、反逆のデモ行進に参加して虐殺されたわ。一人で残された私は、逆らった人間の親族として、捕虜として牢獄に閉じ込められたわ。生まれながら強い力を持つ私を、科学実験のモルモットにでも、するつもりだったらしいわね。だけども、私は希望を捨てなかった。するとね、実験に使用される直前、同じ人間である一人の青年に助けて貰ったのよ。当時、人間では最高クラスの力を持つ、私の力を遥かに上回る青年がね」
「ふ~ん……でも愛ちゃんだったら、簡単に抜け出せるんじゃねぇのか? さっきもワープでおれたちを運んだんだし」
「当時はね、強力な魔法は教えてくれなかったのよ。まぁ、反逆を恐れた魔女たちの方策と言った所かしら。今はオリジナル魔法の基本となる魔法を学園で教わる事が出来るけど、それすらも知る事が出来なかったのよ。つまり、独学すら許されないって事ね。……って話をしているうちに、彼らの本拠地に着いたわよ」
間隙久遠と有想夢想を玩弄する者が見つめる先は、無数に張られるテントだった。
BBAだ!




