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…CHAIN⊷CHAIN⊶Never-CHAIN⋯  作者: 乙かれぃーぬ


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第5話1日目儚枷伊吹:魔法使いには術が無い。

「お前いい加減殴り倒すぞ!?早く魔法使えやボケ!」


「ふっ、ならば火炎魔法で一気に焼き払おう....」


私達は今、地上で大量のピラニアに囲まれてる、ってのは

なんか私は死んだみたいで、死後の世界に居た3人の天使に異能?とかいう物を貰ってチェインとか言う異世界に送られたんだけど

転送先で空飛ぶピラニアに囲まれてたらイケメン魔法使いが助けに来た

までは良いんだけど。

偉そうな口ぶりでイデイ・オウターって名乗ったそいつはさっきから。


「ここは大風を起こし.....いや..水か?」とか「大地を割って狭間に堕とすも有り.....フフフ」や「空間裂傷を起こせば一瞬だなふはははは!」だのと。


風でも火でも大地でも何でもいいから早よしろ、ピラニア倒せ。


「見える...見えるぞ!奴らが深淵に身を捧げ、苦しみの果てに塵1つ残らず滅び行く様がな!ファーハッハッハッハ!」


「うっさ!何笑ってんのお前!?ピラニアも困ってちょっと引いてんぞ!さっきから何言ってんのお前!?」


「嘆くな娘よ、私は今精神と感情の狭間で魔力を増幅させているのだ、気安く話しかけるな」


「はぁ?意味分かんないんだけど」


「嘆くな娘よ、時期に分かる、さあ、共に希望の未来へと向かおうではないかふっはっはっははっ!」


「笑ってる場合か中2ナルシスト!」


そうこうしている間にピラニアの群れが私達に襲いかかって来やがった。


もう駄目だと思って咄嗟にしゃがみ込み目を瞑ると、一瞬身体の周りがムワッと熱くなり、オウターのやたら響く腹の立つ笑い声が聞こえて来た。


「ふっ!はははは!見たかオルカ共!この我こそがチェイ最っ!強!の魔法使いだ!」


私が目を開けたらピラニアの群れが地面に落ちて焼き魚になっていた。


「....お前何やったの?」


「ふははははは!火炎を食らわせたまでだ!我!最っ!凶!成ぃ!」


「凄いなお前!本当に魔法が使えたんだな、それとめちゃ美味そうな匂いがする」


「大量のオルコ焼きだ、回収を手伝え娘よ」


「あ?何で私が?一人でやれよ」


「助けたであろうよ」


「それはうん、分かった分かった、やれば良いんでしょ」


オウターは革製のウェストポーチから袋を取り出して私に渡すと

オウターも自分の袋を持って魚を集め始めた。


私は8匹くらい拾って疲れちまって残った魚の数を数え始めた。


「12....21..23.....なあオルター、こいつら何匹居るんだ?キリが無いんだけど」


「嘆くな娘よ、手を動かせ」


「はぁ?何そのいい方だっる!」


手伝いたい気持ちはある、だけどなんだこいつの態度は?手伝ってやってるのに偉そうな奴。


やる事が無くなた私はその場に座り込んでオウターを観察する事にした。

オウターは無表情を貫いたまま黙々と魚を拾って袋に入れながら。


「これは収集魔法が必要だな」


なんて何回もボヤいている、出来るならやれば良いじゃん、本当だるい奴。

私が悪態を付きいていると、オウターは疲れたのか、少しよろめいているように見えた。


「オウター少し休めば?流石に数が多いよー?」


「嘆くな娘よ、収集魔法を使えば焼きオルカなど一瞬だ、だが今はその時では無い」


その時私は思った、もしかしてオウターは《《収集魔法を使えない》》?

だったら手伝いに戻った方がいいのかな?でもキレちゃった矢先だし引き下がるのもな....。


「よし!心中詠唱しんちゅうえいしょうが終わった!収集を開始する!」


オウターが叫んで魚を集める手を止めると

くるりとターンを決め、両腕を広げて空を見上げた。


しかし何も起こらなかった。


なんか気まずいな.....やっぱりオウターは収集魔法なんて使えないんだ。

とりまこいつは私を助けてくれた訳だし拾いに戻ってやろう。


私は手を広げて天を仰ぎ続ける中2ナルシストの周りをいそいそと動いて魚を袋に入れ行った。

最後の魚を袋に入れ終わり、オウターに声をかけた。


「おいオウター目を開けな」


「集まったか、収集魔法はやはり便利だなふははははは!」


「私が集めたの!感謝して!」


「そうか、収集魔法は失敗か...よし!帰るぞ娘!着いてこい!」


「何処に?ってかありがとうは!?」


「ありがとうな娘よ」


私は大きくなった袋を肩に背負って歩くオウターを追いかけて大きな街に着いた。


「帰ったぞ!」


街の入口に立ったオウターが袋を下ろして叫ぶと、何処からとも無く3人の子供が走り寄ってきた。


「遅せえぞオウター!」

「おかえりオウター!」

「お帰りなさいオウター」


「今日は大漁だ、しかもこの袋の中には焼きオルコしか入っていないぞ」


オウターがそう言いながら袋を開けると、食欲を唆る美味しそうな匂いが辺りを包み込むと。

帽子を被った元気な男の子が「すっげぇ!俺こんな大量の焼きオルコ初めて見た!」とヨダレを隠しきれずに騒ぎ。

最年少であろう髪の短い子が目を輝かせながら

焼きオルコをじーっと見つめて「これ食べて良いの?」と、人差し指を口に当てる。

そして何やら訝しげなツリ目の女の子がオルターに近付いて尋ねた。


「オウター、怪我は無い?」


「心配は無いぞプルクラ、そんな事より食え、マネとノクスもだ、遠慮はするな」


プルクラはオルターの言葉を聞いて「うん!」と言って笑顔になるとマネとノクスに混じって焼きオルコを食べ始めた。


「へぇー、オウターって良いとこあるんだね、なんか見直した」


「何をだ?」


頭の固い奴だなー、なんて思いながら焼きオルコを食べてる子供たちに目を移したら

すっげぇ美味そうに食っててお腹が鳴った


「娘よ、お前も食べて良いんだぞ?」


「いや、これは」


「要らないのか?お前の方から腹の音が聞こえたが?」


オウターはそう言って焼きオルコを私の目の前に差し出した。


「......あんがと貰うわ.......うまっ」


オウターに目を向けると焼きオルコを食ってる子供達を見て微笑んでいる......食わないのかな?


プルクラもそれに気が付いたみたいで。

「オウター、また悪い癖出ててるよ?」

と言って焼きオルコをオウターの口に突っ込みました。


マネとノクスが慌てて咀嚼しているオウターを見て爆笑しています。

なんだろうなこう言う暖かい感じ、なんか久しぶりだ。

私も気が付くと笑顔を作っていた。


そんな中、子供達不意に引き攣った表情になって私の頭を指差し、なんだと思って後ろを見ると翼の生えた二本足の牛が見下ろしていた。


「どうして街に!?お前達は隠れていろ!我が倒す!」


オウターが街の路地に指を示して子供達を遠ざけて。


「お前も逃げろ、我がやる」


そう言って私を押しのけて牛のモンスターの前に立ちはだかった。


「ちょっ!何あの牛!?」


「ノン・ウォランスだ、ここらでは手強いタイプの牛だ」


「何そのタイプ分け!?あんな奴に勝てんの!?」


「我!最っ!強!成!勝てぬ者など居ない!」


「だからうっさいそれ!もう何でも良いからさっきみたいに焼き払っちゃって!」


「......実は我、魔法なんて使えない」


「え?じゃあどうすんの......?」


「気合いで乗り切る!」


その気合いを聞いた私は何も迷うことなく街の奥へと逃げ出した。


ーーーーー続くーーーーー

面白い、続きが気になる。

そう思って頂けたら応援を押して頂けると今後の励みになります!

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