虐げてくる家族の愚痴を毎日壁にぶちまけていたら、人生が大きく変わりました。
「お父様ったら、今日も大量の書類仕事を私に押し付けてきたわ! あんな量、一人でできる訳ないじゃない!」
ゴードアン王国の都市――ルーダは、外周を壁に囲まれている城塞都市だ。
その外周の壁へ向けて、リリアンヌは父への愚痴をぶちまけていた。
「それを見ていたお母様とアウラは、ニヤニヤと嫌味ったらしく笑っていたわ! 腹が立つわね!」
リリアンヌの愚痴はまだ終わらない。
続けて、母と妹――アウラへの愚痴もぶちまけていく。
緑色の瞳をキリリと吊り上げたリリアンヌは、足で地面をおもいっきり踏みつけた。
背中まで伸びた金色の髪が、バサリと揺れる。
そんな風に暴れている彼女の周囲には、誰も人がいない。
傍から見れば、ヒステリックにひとりごとを叫んでいるようにしか見えないだろう。
でも、ひとりごとではない。
「今日も大変だったみたいだね」
男性の優しい声が返ってくる。
声が上がった場所は、壁の向こう側。
一枚壁を隔てた先に広がる平原には、リリアンヌの愚痴を毎日聞いてくれる相手がいた。
この関係は、もう一年も続いている。
でもリリアンヌは、彼のことをほとんど知らない。
顔も知らなければ、名前も分からない。
分かっていることは、とても聞き上手なこと。
そして、いつもリリアンヌを気遣ってくれることだ。
******
十八年前。
リリアンヌはルベール男爵家に生まれた。
「なんたる駄作だ!」
「こんな出来損ないと知っていたなら、私産まなかったのに……」
産まれてきたリリアンヌに対し、両親は侮蔑の目を向けた。
この王国の人間は、そのほとんどが生まれつき魔力を宿している。
そしてその魔力が大きいほど、価値が高い人間とされている。
しかしリリアンヌは、いっさい魔力を宿していなかった。
要するに、落ちこぼれ。無価値だった。
そんな彼女に、両親は深く失望した。
それから一年後。
リリアンヌに妹――アウラができる。
アウラは生まれつき、膨大な魔力を宿していた。
落ちこぼれで無価値な姉とは違い、優秀で特別。大きな価値を持っていた。
「なんと素晴らしい子だ!」
「この子を産めたことを、私誇りに思うわ!」
優秀なアウラのことを、両親はそれはもう溺愛した。
べったりと甘やかし、おねだりされたらなんでも買い与えていた。
反対に、リリアンヌには徹底して冷たい態度を取ってきた。
『無価値な出来損ない』と評し、家の雑用や家業に関わる書類仕事を押し付けてこき使った。
そんな両親を見て育ったアウラも当然のようにリリアンヌを見下し、罵ってきた。
両親と妹にぞんざいに扱われているリリアンヌに対し、使用人たちは我関せずといった態度。
見て見ぬふりをしていた。
家族からひどい扱いを受け、周囲には誰も味方がいない。
そんな日々を送っていたリリアンヌは、毎日私室で泣いていた。
涙を流して感情を発散する。
彼女にとってはそれが、辛い毎日を乗り越えるための唯一の手段だった。
しかし、十四歳のとき。
「黙れ! 泣き声が部屋の外まで聞こえているぞ! 次に同じことをしてみろ……ただではおかないからな!」
父に、唯一の手段を禁じられてしまった。
でもリリアンヌは、涙を流すことを諦めなかった。
部屋で泣くことを禁止されたならば、外で泣けばいい。
涙を流すことは、辛い毎日を乗り越えるのに必要なことだ。
やめる気はなかった。
家から歩いて二十分ほどの場所にある、外壁の前。
リリアンヌは毎日午後二時三十分にそこを訪れて、おもいっきり泣いていた。
それを二年ほど続けた、あるとき。
思い付きで、心に思っていることを口にしてみた。
「私、なにも悪いことしていないじゃない! お父様もお母様もアウラも、みんなみんな大っ嫌い!!」
虐げてくる家族への愚痴を、おもいっきりぶちまけてみる。
そうしたら自分でも驚くくらいに、ものすごくスカッとした。
(ただ泣くよりも、こっちの方がずっといいわ!)
リリアンヌはその日から、壁に向かって家族への愚痴をぶちまけるようになった。
それから、約一年後。
「今日も最悪だったわ。私をいじめるのが、そんなに楽しいのかしら!」
「どうしたの? 大丈夫?」
いつものように壁に向けて愚痴ったら、壁の向こうから若い男性の声が返ってきた。
まさか愚痴を聞かれているとは思わなかった。
びっくりして、身動きが取れない。
「急に声をかけてごめんね。なんだか辛そうだったから、つい気になったんだ」
壁の向こう側にいる見ず知らずの彼は、優しい声色でそんなことを言ってくれた。
リリアンヌを気遣ってくれていることが、よく伝わってくる。
(こんなに気遣ってもらえたのは初めてだわ)
ずっと家族に虐げられてきてリリアンヌは、他人の優しさに初めて触れたような気がした。
ポカポカとした気持ちが、心の底から湧いてくる。
だから、彼と話してみたくなった。
「……よければ、話を聞いてくれる?」
それからリリアンヌは、彼と会話をした。
ありったけの愚痴をぶちまけていく。
彼はそれに対し相槌を打ち、そして深く同情してくれる。
とても親身になって話を聞いてくれていた。
(なんて楽しいのかしら!)
聞き上手の彼と話すのは、ものすごく楽しい。
愚痴を吐き出す口は絶えず動いて、止まらなかった。
会話を始めてから、三十分後。
キンコーン!
午後三時を知らせる鐘の音が鳴り響いた。
「……ごめんなさい。私、そろそろ帰らないといけないわ」
本当はもっと話していたいが、家に帰って雑用をしなければならない。
そうしないと父に怒られて、暴力を振るわれる上に夕食を抜かれてしまう。
名残惜しくて仕方ないが、リリアンヌは帰ることにした。
「話を聞いてくれありがとうね。とっても楽しかったわ」
今日という日は、きっと人生最高の思い出になる。
リリアンヌは、大切に心にしまうことを決めた。
「明日も会えるかな?」
壁の向こうから聞こえてきたのは、思ってもいない言葉。
リリアンヌの顔が、パッと明るくなる。
また彼に会える。
そう思うと、心が一気に舞い上がった。
「俺は明日も同じ時間にここへ来る。都合がよければ、君も来てほしい」
「もちろん! 必ず来るわ!
「よかった」
「そうだ。私リリアンヌっていうの!」
「じゃあ、リリーだ。また明日ね、リリー」
「うん!」
その日から、リリアンヌの日々は変わった。
午後二時三十分から三時までの、三十分。
壁の向こうにいる彼と、毎日話すようになった。
家族からの扱いは相変わらず散々だったが、以前よりも辛くなくなった。
彼のおかげで救われていた。
話をしているおかげで心が軽くなっていた。
彼はいつも優しくて、親身になって話を聞いてくれる。
その人柄に、日々が過ぎるごとにリリアンヌは心を惹かれていった。
顔も知らなければ、名前だって知らない。
そんな人を好きになるなんて、自分でもおかしいと思う。
でも彼は、リリアンヌを気遣ってくれる唯一の人。
辛いだけだった毎日から、救ってくれた人。
そうなってしまうのも、しょうがなかった。
******
その日の、午後二時。
リリアンヌはいつものように、屋敷から出かけようとしていた。
向かう先はもちろん、大好きな彼と会える外周の壁だ。
「お待ちください」
しかしエントランスで、メイドに呼び止められてしまった。
「旦那様がお呼びです。至急、ゲストルームへお向かいになってください」
「…………分かったわ」
父に会えば、約束の時間に遅れてしまうかもしれない。
今は外へ出かけたい。
(でも、無視はできないわ……)
ここで命令に背けば、父は激怒して罰を与えてくるに違いない。
もし外出禁止になんてなったら最悪だ。
彼と二度と話をできなくなってしまう。
出かけたい気持ちをグッとこらえ、リリアンヌはしぶしぶゲストルームへ向かった。
「失礼します」
ゲストルームへ入る。
部屋の中には両親とアウラがいて、三人はソファーに座っていた。
リリアンヌを見た父は嫌味ったらしく鼻を鳴らしてから、口を開いた。
「遠縁の親戚であるラドン伯爵家へ、お前を嫁がせることにした。結納は一週間後だ」
それを聞いた瞬間、リリアンヌの顔が凍りつく。
ラドン伯爵は、多額の財を持つ資産家として有名な人物だ。
しかし、女癖が悪くすぐに暴力を振るうことでも有名。
これまでに娼婦を何人も殴り殺しているなど、黒い噂が絶えない。
そんな人の元へ嫁げば、どうなるか分かったものではない。
殴り殺されてしまうかもしれない。
「お前のような出来損ないを高値で買ってくださったのだ。伯爵には感謝をしなければな」
父の口がニヤリと上がる。
歪んだ笑みを浮かべた。
「今回の結婚で、ラドン伯爵からは多額の結納金をいただくことになっている」
(……私、売られたのね)
今回の結婚の理由。
それは、金だ。
結納金目当てに、リリアンヌは家族に売られたのだ。
(……こんなの、ひどすぎるわ)
ラドン伯爵の黒い噂を、三人だって知っているはずだ。
それでも彼らは、リリアンヌを嫁がせることにした。
金さえ貰えるなら、リリアンヌがどうなろうと構わない。
そのことがよく伝わってくる。
「もしお姉様が殴り殺されたとしても、私一生忘れませんから……ぷっ。あはははは!!」
アウラが大笑いする。
腹を抱えながら、「なーんてね! すぐに忘れるに決まってるわ!」と弾んだ声で言った。
「一週間後に迎えの馬車が来ることになっている。それまでに支度を整えておけ」
「……」
「話は終わりだ。とっとと出て行け。目障りだ」
大きなショックを受けて、リリアンヌは呆然。
ふらふらと部屋から出ていった。
リリアンヌは家を出た。
彼の待つ壁へ向かう。
その足取りは、非常にゆっくり。
未だに呆然としていた。
「リリー? まだ来ていないのかい?」
壁へ着くと、向こう側から彼の声が聞こえてきた。
約束の時間になっても来ないリリアンヌを、心配してくれている。
その声を聞いて、呆然としていたリリアンヌは我に返った。
「ごめんなさい。色々あって少し遅れちゃったわ」
「来てくれたんだね。よかった……このまま来ないんじゃないかと思っていたよ」
「……あのね。今日はあなたに、伝えなくてはならないことがあるの」
ラドン伯爵の屋敷は、ここからずっと離れた地にある。
嫁げば、もう二度とここへは来られないだろう。
だから、お別れしないといけない。
今までありがとう、とめいっぱいの感謝を伝えなければならない。
「私、もうあなたには…………」
『もうあなたには会えない。今まで話を聞いてくれてありがとうね』
そう言おうとするも、出てこない。
言わなきゃいけないのは、頭で分かっている。
でも、どうしても詰まってしまう。
大好きな人と別れるのが辛い。
胸がきつく締め付けられてしまう。ものすごく痛い。
(嫌…………もう会えないなんて嫌よ!!)
本心がこみ上げてきてしまう。
だからつい、
「助けて……!」
そんなことを言ってしまった。
(私、なんてことを……!)
言った後に、リリアンヌはハッとした。
お別れをするはずが、全然違うことを口走ってしまった。
「ごめんなさい! 今のは忘れ――」
「分かった。俺が必ず助ける」
彼は迷いなくそう言った。
「もう少し詳しく教えてくれ」
「……え」
「君を助けるには情報がいる」
彼の言葉は、まっすくで力強い。
本気ということが、痛いくらいに伝わってきた。
だからリリアンヌは困惑しながらも、彼の言う通りにした。
今回の結婚について、ファミリーネームと住所、家族からの扱い――それらを細かに話していく。
「ありがとう。これだけあれば十分だ」
「……うん」
「明日の午後までにはすべて片が付く。だからもう少し待っていてくれ。それじゃあね」
別れのあいさつの後、遠ざかっていく足音が壁の向こう側から聞こえてきた。
(つい色々喋っちゃったけど、どうする気なのかしら……)
今さらながらに、そんな疑問が浮かんでしまう。
しかし、彼は去ってしまった。
聞きようがない。
落ち着かない気持ちのまま、リリアンヌは家に帰ることにした。
翌日、正午。
「失礼します」
私室で家業に関わる書類仕事をしていたリリアンヌのところに、メイドがやってきた。
「王族の方がリリアンヌ様をご指名です。エントランスへお向かいになってください」
それだけ言うと、メイドはすぐに去っていった。
(……王族? 誰かしら?)
王族のような高貴な身分の人に、知り合いなどいない。
まったく心当たりがなかった。
だからといって、王族からの命令を無視する訳にはいかない。
部屋を出たリリアンヌは、エントランスへ向かった。
エントランスには、一人の男性がいた。
歳は二十歳くらいだろうか。
銀色の髪に、真紅の瞳をしている。
顔立ちは恐ろしいくらいに整っている。文句のつけようのない美丈夫だ。
「君がリリアンヌか。思っていた通り――いや、思っていたよりもずっと美しい女性だ」
(この声……どこかで)
男性とは初対面だ。
でもその優しげな声は、どこかで聞いたことがあるような気がした。
(それよりまず、挨拶しないと……!)
「リリアンヌ・ルベールと申します」
慌ててスカートの裾を指先でつまみ、頭を下げる。
カーテシーを披露した。
「俺はレオネル・ゴートアンだ。よろしくね」
名前を聞いた瞬間、リリアンヌは目を白黒させた。
レオネル・ゴートアン――ここゴートアン王国の、第三王子。
この国の貴族で、その名前を知らない人はいないだろう。
(どうして第三王子が私なんかに!?)
「あ、あの……! いったい私にどのようなご用件で!」
「それは馬車の中で話そう」
ニコリと笑ったレオネルは、しどろもどろなリリアンヌの手を取った。
外へ向けて、優雅に歩き出していく。
リリアンヌはレオネルに連れられて、大きな馬車に乗った。
向かい合ってソファーに座ると、少しして馬車が動き始める。
「あの……どこに向かっているのでしょうか?」
「俺の家だよ」
(どういうこと!?)
初対面の第三王子に呼び出されたと思えば、次は家に連れて行かれる。
意味不明な展開の連続に、リリアンヌは半分パニック状態。
しかし、意味不明な展開はそれだけでは終わらなかった。
「リリアンヌ、俺と結婚してほしい」
なんとお次は、プロボーズされてしまう。
(もしかして私、からかわれてるの?)
ここまでくると、もうそうとしか思えない。
しかしレオネルの真紅の瞳はまっすぐで、いたって真剣。
ふざけているようには見えない。
つまり、本気だった。
この国の第三王子は、今日会ったばかりのリリアンヌを本気で嫁に貰おうとしている。
(どうして私なんかを……。それは分からないけど、でも受けられないわ)
求婚してきた理由は不明。
しかしそれがなんであろうと、リリアンヌはプロボーズを受けることができない。
一週間後には、ラドン伯爵と結婚しなければならない。
既に相手がいる以上、プロボーズされても断るしかなかった。
「私はラドン伯爵と結婚しなければならないのです。勝手に断れば、父が許しません」
「それは問題ないよ。ルベール男爵には、既に許可を貰ってある。君を呼び出す前に、先に会っておいてたんだ」
「…………え」
「はじめは渋っていたけど、ラドン伯爵よりも多くの結納金を納める――って言ったら、喜んで承諾してくれたよ。『ラドン伯爵には、私から断りの連絡をお入れしましょう!』って張り切ってたなぁ。お金を貰えるのがよほど嬉しいんだろうね。……これからすべての領地がなくなるとも知らずにさ」
優しかったレオネルの雰囲気が一変。
激しい怒りを見せる。
「ルベール男爵家の領地は全て没収する。爵位は没収されることになるだろうが、そうなって当然だ。あの家族は君を虐待してきた。俺は絶対に許さない」
「……どうしてそのことを知っているのですか?」
「さ、これで問題はないよね?」
元の雰囲気に戻ったレオネルが、明るく言ってきた。
でもやっぱり、リリアンヌは頷けない。
「殿下とは初対面のはずです。求婚される理由がありません」
「理由か……助けを求められたから――いや、これを言った方が分かりやすいかな?」
グイっと身を乗り出したレオネルが、リリアンヌに顔を近づけた。
「リリー」
「――!!」
それを聞いて、リリアンヌは全てを理解した。
毎日壁越しに話していた男性。
優しくて気遣ってくれる男性。
リリアンヌが恋していた男性。
顔も知らなければ、名前も知らない彼。
その正体は、対面に座っているこの国の第三王子――レオネル・ゴートアンだった。
「あの平原は俺にとってお気に入りの休憩場所でね。時々そこへ行っては、景色を眺めていたんだ」
ソファーへ座り直したレオネルが、上を向いた。
遠い目をする。
「その日平原に来ていた俺は、城塞都市との境界に建てられた壁に背中をくっつけて景色を眺めていたんだ。そしたら、壁の向こうから女の子の声が聞こえてきた。怒りと悲しみが入り混じった叫びだ。気になった俺は、壁の向こうの彼女に声をかけてみることにしたのさ」
「それってまさか……」
「うん。リリーと初めて出会った日のことだよ。君の話を聞くのはとても楽しかった。だから別れ際に、『明日も会いたい』って言ったんだ。それから、毎日君と話すようになった。とても楽しかったよ。毎日君に会えるのが、待ち遠しくてしょうがなかった」
レオネルは上に向けていた視線を、リリアンヌへ戻した。
揺るぎない意志と優しさが、真紅の瞳に宿っている。
「そうしていくうちに俺は気づいたんだ。リリーのことが、好きなんだって。……リリー。俺と結婚してほしい」
リリアンヌの頬を、一筋の涙が伝った。
ずっと恋していた男性からの愛の告白。
それは、リリアンヌが求めていた言葉だ。
レオネルへの気持ちが溢れてくる。
熱い想いが止まらない。
「はい! 喜んでお受けいたします!」
断る理由なんてあるはずがなかった。
「よかった。でも、言葉遣いは壁越しに話していたときと同じにしてほしいな。そっちの方がいい」
「承知しま――ううん、分かったわ」
「改めてこれからよろしくね、リリー」
「私こそ」
二人は互いに見つめ合う。
口元には、いっぱいの笑顔が浮かんでいた。
辛いばかりだったはずの人生が、こんなにも幸せにもなった。
壁に家族の愚痴をぶちまけていたらそうなったなんて、まさか思いもしなかった。
そのとき。
車窓から、外周を囲む壁が見えた。
「ありがとう」
レオネルにも聞こえないくらいの大きさで、小さく呟く。
かけがえのない出会いをもたらしくれたその場所へ、リリアンヌは大きな感謝の気持ちを伝えた。
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それではまた、次回作でお会いしましょう!