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2話目

開いている扉をみながらドキドキ。


「勇者様、、本当にあの巨人はいなくなったのでしょうか?」


「そうだろ、槍投げた途端声が聞こえなくなったのだから」


(.......状況が一致する)


コツコツ。


見えた!


私はそっとそいつの指先をみる。


なぜなら勇者であれば青いサファイアの指輪をはめていると聞いていたからだ。


はめている。きっとこれがロデオを殺そうそうとしていた勇者か。


で今の内容を聞くと私が槍に刺さった状況でロデオが声を殺したのをロデオが死んだとしているってこと?


ってことはもしかしたらロデオに会えるかもしれない?。


『ロゼ〜〜可愛い愛しのロゼ〜〜』


ニヤニヤしながら私を抱き抱えるなこのクソ野郎。心で思いっきし勇者を罵倒したが、


睨むのも怪しまれるかもなので一生懸命笑顔を作ってやった。


さぞかしひきつっていただろう。


というか赤ん坊なんか疑わんだろ、、いっそのことすっごい顔で睨みつけてそのまま睨む殺してしまえばよかった。


そんなことより、もしロデオが生きていれば、、


また会えるかもしれない?


会っても私に気づかないかも、、でも色々話せば、、、


あ、そういえばロデオは今死んだとみなされているから無闇に会わない方が安全にロデオも暮らせるのかな??


ロデオは人間を襲うことなんて何も考えてなかったのだから、、、


本当に、、


あ〜ロデオに会いたいな。


というかこの勇者、マミオって名前だっけ、いつ前でこの気色悪い笑顔を振り撒くのだ、、


おろしてくれ、、


そんなことを思ったら急に勇者の気持ち悪い笑顔が消え私はベッドに降ろされた。


ん?


「巨人の監視をしろ!!」


勇者マミオが部下らしき人に命令する?


さっきは巨人が死んだと行っていたのに変なの。


部下も私と同じ気持ちなのかすごい不思議な顔を一瞬したがこれは命令とも言わんばかりに


「はい!かしこまりました!」と威勢の良い返事で勇者マミオに返事した。


いきなり生き返った的なことでもなんか感じたの。


こいつ何も出来なさそうで案外超能力でも使えるのか?


いやそんなの使えたら私の心を読んで私は殺されているだろう。


そんなことを思ったら背筋がぞくっとした。


ただでさえ自分のおててが白い可愛らしいムチっとしたお手手になっているだけでも平常心でいられないのに。


あの勇者の情緒不安定が、お前は情緒不安定か!


勇者がチラッといきなりこっちを見てきた、


ビクッと、え、、そしてぷいっとなんでもなかったようにどっかへ行った。


なんだよ〜〜あ~~~!


待て、これでロデオが目撃されたら今度こそロデオが殺されるかもしれないということか、、


しかし私は赤ちゃん。何も出来ず、、、、


いや出来ることはある、、、、、


そう泣き叫ぶこと!!


泣けば気が逸れる。


とことんそらそう。


しかしどうやって監視するの?


ロデオがいるところも知らないくせに、、


ロデオの優しさも知らないだろうけどな!!


急に腹たってきた。


「勇者マミオ様巨人の監視はどのようにしましょうか?」


「森の奥の方を望遠鏡で見とけ」


森の奥の方、、、、、。


でもロデオはそんな出歩かないし大丈夫だろう!きっと大丈夫だろう。


私はそう思った。いや思いたかったのかもしれない。


そんなことを思ったが、勇者マミオの部下らしき人が「きょ(※巨人のきょ)」と発するたび、


とにかく泣き叫んでやった。来る日も来る日も、気が散れ、気が散れと思いながら泣き叫んでやった、、


喉はカラカラだが、これでロデオが何もなければいいんだ。ロデオに会いたい、、。


***


そんなこんなで私は1才ほどになりある程度歩けるようになりしゃべれるようになった。


そんなこんなでロデオの監視、まあ、現れるかの監視をしているやつがいるだろう部屋にこっそりメイドの目を盗みながら見たりしていた。


みるだけだ、毎回メイドがつきっきりなので毎回ちらっと見るだけだ。


それだけでも、あそこはロデオがいつも果実をとりにく箇所でなさそうだよし!みたいに自分を落ち着かせる材料にはなっていた。


しかしいつの日か、ロデオが見つからなければからロデオをひと目みたい望遠鏡からでもいい生きているか確認出来たらそんなことを思っていた。


そしてそんなチャンスは突然来た。


私がいつもの監視部屋の横を通ろうとしていた時勇者マミオが監視部屋の部下と話をしていたのだ。


かすかに聞こえる声に耳を研ぎ澄ます。


「巨人は見つかったか?」


「いえ、色々な箇所をみているのですがなかなか」


「そうか、、ふ〜、何もないといいのだが、、」


勇者マミオが大きなため息をつく。


「しかしあんなに大きそうな巨人なので見つかりそうなものの、やはり死んだのでしょうか?」


「いや、死んでいる姿はまだ確認出来ていないのだろう?」


ん?私は耳を疑った。前回では勇者マミオは、


(「そうだろ、槍投げた途端声が聞こえなくなったのだから」と言っていたはず、、)


(普通なら確認出来ていなだろと言うはずでは、、、?)


私はそんななんかおかしいは少し気になったものの人間の記憶なんて曖昧だと思った。


そんなことよりこれは大チャンス!


「お父さま!父ちゃま!」


私は両手を広げニコニコしながら勇者マミオに向かって行った。


しかし最初の雰囲気と変わらず勇者マミオは私にそっけなかった。


「なんだ、ロゼ。」


私はそんなの気にしない。


「何見ているのですか!」


と目をきらきらしながら望遠鏡を持ってる部下に少し寄り添って行った。


部下は少し迷惑だなと思っているようなひきつった笑顔でこちらをみる。


「ロゼ様なんでもないですよ。何もみていないですよ」


「そうだロゼ、何も見ていない」


「見ています!何か見ています!」


私は思いっきり主張した。


そんな私を呆れ顔で見ながら勇者マミオはめんどくさそうに説明する。


「このおじさんは危険なものがないかここで見張ってくれているのだ、だから邪魔をしちゃいけない」


「危険なものってなんですか?」


私は興味津々プラス少しうるっとしたようにうったえかける。


こんな可愛く聞かれたのに答えないなんて無理だろう。


「危険なものだよ。私にも分からない。」


そうかそうきたか!!


「分からないのですね!私ならわかるかも!!」


と思いっきし望遠鏡の方に走っていき部下から望遠鏡を奪い取り、ロデオのいそうなところを探す、


ここにもいない、ここか、ここか、あ、あれもしかしたら、、


その時視界が一瞬見えなくなった、


勇者マミオが私を持ち上げたようだ、、


あ、もしかしたらと思ったところで、


その望遠鏡を部下が覗こうとする。


私は勇者マミオの腕を思いっきし噛んでやった。


「いたっつ!」


そして勇者の腕から私は落ちた、痛いがそんなのどうでもいい。


望遠鏡の奥のあれがロデオだったらと私のせいでまた危険な目に合わせてしまう思いっきし望遠鏡を覗く部下に頭突きをした。


「うわ〜〜お嬢様!!!」


部下は驚いたようだ、


「見えた!!?」


あえて私は笑顔で聞いてやった、、


勇者マミオの部下はぶが悪そうに答えた。


「いいえ、何も」


私はほっとしてさりげなく望遠鏡の見える方をずらした。


あ!そういえばマミオの腕噛んじゃったんだ!!!


ふとマミオの方をみると何も気にしないといった感じに私を少し見下ろし去っていった。


それをみてなぜだか巨人ロデオと初めて会った時を思い出した。


気のせいか、


そんなことを思ってると後ろから小声で聞こえてくる。


「最近の勇者様なんか変わったな。」


「うん、俺もそう思うなんか色々無関心だったり逆に関心だったりなんか人が違うよう。」


そうなのか、不思議な感じ。


まさかと一瞬思ったがそれなら巨人を監視するなんてと思った。


でも思ったもしロデオが勇者になっていたらそんなことを思った。


ま、そんなことはないかと我にかえる。


しかし第一印象とはうって変わって冷たい勇者。


今後自由に動けるためにも何かしら対策をしないと、、


う〜〜ん。


ふと隣にいるメイドルイに聞いた。


「お父さまはどんなことをすると喜ぶ?」


「そうですね〜。」


メイドルイは首を傾げて考える。


















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