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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

ツイッタートレンド ヒューマンドラマ偏

『BLシェアハウス』

作者: 木尾方

仕事が終わり、家に帰ってきた。荷物も重いが気も重い。

ひと呼吸おいて、玄関のオートロックボタンを押す。

19851028・・・ガチャ。



「あ、おかえり雪にいちゃん、お風呂沸いてるよ。」


濡れた頭にタオルを乗せ、パンツ1枚の姿で出迎えてくれたのは、甥の夏樹だ。


「ただいま。これ仕上げたら入るよ。」靴を脱ぎリビング兼仕事場に向かう。


「なに、今日の写真? 見せて」と夏樹は僕の後ろをついてきた。


リビングの冷蔵庫からビール出し、炭酸水は夏樹に わたした。


プッシュ。「お疲れ様」とお互いの飲み物を底を軽く合わせた。


「今日も、BLのデートスポットの撮影だっけ?どこいったの?」


「あぁ、新宿御苑、明治神宮、表参道に皇居あたりだよ。」


僕は、ある出版社の専属カメラマンをしている。再来月に出版されるBL特集で使うデートスポットの撮影に ここ数日都内を出回ってる。


「いいなぁ。雪にいちゃん、連れてく、連れてくって言いながら まだ どこにも連れていってくれないじゃん。」


「ごめん。予定作るよ。まだ夏休み入ったばかりだろ。」


甥の夏樹が夏休みを利用してオープンキャンパスを体験しに上京してきた。休みの間 僕のマンションに住むことになったのだ。僕は2LDKの中古マンションでリビングで仕事をしてる。もちろん出版社のスタジオもあるが、何かと自宅に仕事を持ち帰ってしまう。寝室はあるが、数えるほどしか使ってない。(今は夏樹が使ってる)出張も多いし、ほぼリビングのソファーで寝てしまう。


「明日は どこ行く予定なの?」


「等々力渓谷公園と、羽田空港だね。」


「え!いいな。いいな。僕も連れてってよ。荷物持ちするからさ。ね。イイでしょ。雪にいちゃん。」


顔がやたらと近づいてくる。やっぱり、こいつ気づいてやがる。面白がってるな。


実は、僕には秘密がある。原因は実家の兄夫婦だ。一回り以上も離れた兄がいる。

僕が10才の時にデキ婚したのだ。その時に嫁いできたのが18才の百合さん だった。一目ぼれだった。でもどうすることもできない。

思春期の頃の僕には天国であり地獄の日々だった。ここにいたら変になると思い18才になると直ぐに僕は上京した。8才の夏樹には「行かないで!」っと泣かれたもんだ。

勝手に上京した僕に家族は怒ったが、百合さんが味方になってくれた。それからは、よく連絡をとるようになり、小さい夏樹もよく遊びにきた。18才で なにも知らない僕が見習いのアシスタントからよくここまできたと思う。写真を撮るのは昔から好きだったし、よく百合さんにモデルを頼んだりもした。 百合さんは、本当にモデルなみの美しさで、そのおかげで県のフォトコンテストで優勝もできた。いまだに綺麗な百合さん。



僕の初恋で終わるはずだった。夏樹がくるまでは・・・



夏樹が中、高と部活で こっちに遊びに来れず。僕も仕事でいそがしかった。そして、この夏、久しぶりに会った夏樹を見て驚愕した。まるで嫁いできた頃の百合さん にそっくりだったのだ。幼いころから似ているとは思っていたがここまでとは、いや、顔だけのタイプで言ったら、百合さん以上かもしれないとさえ思ってしまったのだ。当然、僕は動揺しないように振る舞った。しかし、いつから気づいていたのだろう。確信はないが、確実に夏樹は僕が夏樹の母親、百合さん。義理姉に恋してるのをしっている。


「ねぇ、雪おにいちゃん。連れってくれるの?」


「え、あ、あぁ。わかったよ。明日一緒に行こう。」


「やったー。嬉しい。雪にいちゃん、明日着る服借りてもいい?」


「ん?いいよ。」


「服かりたら、少しは大人に見えるかなぁ?」


「はは、それはどうだろうね。」


「ねぇ。雪にいちゃん。上京したら一緒に住んでもイイ?」


「っぶ。」あぶなく写真の上にビールをぶちまけるところだ。


「だってさ部屋空いてるし、雪にいちゃん、出張も多いでしょ?もったいないよ。家事は僕がやるからイイでしょ?」


「まてまて、オレじゃ決められないよ。兄貴と相談しないと。」


「一緒に住めば お母さんもくるよ。」


「おいおい、なんで百合さんが出てくるんんだよ。」


「だってさ、ロックの番号 お母さんの誕生日だもん。」


「・・・・!」しまった!


「ちょうど今ぐらいの年齢だよね。お父さんとお母さんが結婚したの。僕聞いたんだ。『お母さん。お父さんのどこがよくて結婚したの?』ってそしたら、『顔』だって。笑っちゃうよね。親子そろってそうなんだもん。」



「えっ?」僕はかなり動揺した。


「それじゃ、雪にいちゃん。先に休むね。明日の仕事デート楽しみにしてる。」



おい、おい、俺は百合さんと一緒に住んでいたらおかしくなってしまうから、家を出たんだぞ。夏樹がここに住む? 俺はどうすればいい・・・・










読んで頂き誠にありがとうございます。


今日のTwitterトレンド『BLシェアハウス』で妄想しました。


『真夏の少年』も少し意識したかなw


さて、雪と夏樹は、どうなってしまうのでしょうか~( *´艸`)妄想w



ちなみに、2LDKなので、雪、夏樹と もう1部屋空いてますw


それでは、またお会いいたしましょう。(._.)ペッコ

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