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第1話
夕暮れ。
学校からの帰り道。
男女が歩いている。
「じゃあ、今日はこっちに用事があるから。」
僕は、いつものように返事を返す。
「そうなんだ。」
「一緒に帰ってあげられなくてごめんなさい。」
「別にいいさ。」
「またね。」
「うん、また明日。」
そして、10分位歩いた頃。
異変が起こった。
景色が歪み始めたのだ。
「なんだ?」
「なんなんだ、これは?」
景色がグニャグニャし始め、体が宙に浮く。
地面には魔法陣が描かれていた。
「なんだ?いったいなんなんだこれは?」
全身に痛みが走る。
「うっ!」
僕はあまりの激痛に叫んだ。
「うわあああぁぁぁ!」
そして、意識を失った……
同じ頃。
惑星ラーガル。
地表。森の中。
「こっちへ来てください。」
「血まみれで人が倒れていますわ。」
「変ねぇ、この惑星にまだ人は居ないはずなのに。」
「あら、本当。」
「これは……急いでラボへ運ばないとダメね。」
「運ぶわよ、肩貸して頂戴。」
「はい。」
こうして僕は運ばれていった。