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第5話 最初の戦闘

初の戦闘です。



 素材集めをしている内に、空がだんだん暗くなっていることに気付く。


「あ、ここも夜があるのね。……皆、集合!!」

「あ? なんだ…………夜か!」

「集中していて、気付かなかった! 空が暗くなっているけど、視界は明るくて見やすいね」

「多分、視界が暗くなるのは松明(たいまつ)が必要になる洞窟だけだと思うわ」


 ルーカの掛け声に集まる仲間達。夜になるとある現象が起こるので、皆に集まって貰ったのだ。


「皆なら心配はないと思うけど、初めての戦闘だから……」

「あ、ゾンビ!」

「あそこからスケルトンが来てるわね」

「うはははっ! 腕が鳴るのぅ!!」


 そう、夜になるとスポナーブロック無しにモンスターが湧いてくるのだ。まだ恵みの島にいて、皆の周りにゾンビやスケルトンが現れた。モンスターといえ、最下級レベルの雑魚なので…………


「『タライ落とし』!」

「『ファイアショット』!」

「もし、ダメージを受けたら声を上げて! 回復するわ!」

「あ~、私の出番は無さそうね……」


 広範囲に攻撃出来るファンキー爺と遠距離魔法攻撃のグレムリンがいるので、剣で攻撃する距離へ近付かれる前にやられるので、ルーカの出番は無かった。


「うはははっ! 楽しいな!」

「じっちゃんの夢だったからね……でも、油断はしないでよ!」

「ゾンビやスケルトンにやられる儂ではおらん! 証拠に儂らへ近付けるモンスターはただ1体も……おぉっ!?」


 モンスター相手に無双状態のファンキー爺だったが……後ろから何かにどつかれたようで、身体が1歩前に動かされていた。


「じっちゃんのハートが減ってる!!」

「なぬぅ!? 何処からだ!?」


 ダメージを受けたなら、攻撃されたということ。フレンドファイアの可能性も考えたが、グレムリンはファンキー爺とは違う方向へ向いており、ルーカとみちぃは離れているので、剣や拳を当てることも出来はしない。

 なら、あとはモンスターから攻撃されたということ。しかし、ファンキー爺の近くにはモンスターの姿はない。


「遠距離攻撃が出来るモンスターがいるのか!?」

「キャアっ!?」

「リンちゃん!?」


 グレムリンも攻撃されたようで、ハートが減っていた。ファンキー爺の言う通りに遠距離から攻撃されているのかと警戒するが、みちぃが気付く。


「皆! 遠距離攻撃じゃないわ! 上を見て!!」

「上を……あ!」

「アイツだったか! 暗い空と同化していて、気付かなかったのか!」

「コウモリ……」


 そう、攻撃していたのは、暗い夜を飛び立つコウモリだった。コウモリもゾンビやスケルトンと同様に最下級レベルだが、夜の空と同化しているように見えるので、良く注意しないと攻撃を受けてしまう。


「良くもやってくれたなぁ!? 『タライ落とし』…………な!?」


 ファンキー爺がコウモリを攻撃範囲に収めたのを確認してからスキルを発動したが……何も起きない。


「じっちゃん!? 何をしているの! もう魔力が切れたの!?」

「い、いや! 魔力はまだあるが……発動しない! 何故だ……」

「ルーカ! ここは私達が動きましょう!」

「その方が良さそうわね!」


 みちぃは杖を左手に移し、右手には作ったばかりの木の斧を持って、コウモリを攻撃する。


「木の斧は沢山作っておいたから、いくら来ても無駄よ!」

「はぁっ! 『スラッシュ』!」


 本来の使い方ではないと耐久力が減りやすいが、攻撃力はあるので戦うのは問題はない。木の斧は複数作っておいたので、攻撃力が低い杖を控えて、斧を振るうみちぃ。ルーカも木の剣でコウモリを倒していく。3人がモンスターを倒していく中、ファンキー爺が声を上げた。


「わかった! わかったぞぃ!」

「あら……スキルが発動しなかった原因?」

「発動しなかったのは、敵がいないと判断されていたからだ!」

「はぁっ? 敵ならいるじゃない」

「そうじゃない、『タライ落とし』は味方と敵の識別が出来る強いスキルだが……、そこまで便利なスキルじゃなかっただけだ。10×10マスの上にいるモンスター……つまり、儂が立つ地上にいるモンスターにしか攻撃出来ないのだ!!」


 『タライ落とし』の効果説明では、『前方にいる10×10マスの上にいるモンスターにタライを降らす。味方と敵の識別が出来、消費魔力は30。』と書かれている。その10×10マスは平面の縦×横であり、高さが設定されていないので、飛んでいたコウモリは攻撃対象にはならなかった訳だ。


「つまり……飛んでいたり浮いているモンスターには使えないのね」

「えー! それじゃ、島の外に浮くモンスターには当たらないということ!?」

「じっちゃんがいる同じ高さにいなかったら、そうなるわね。凸凹になっている地面でも役立たずになるわ」

「役立たずとは言い過ぎじゃい! 凸凹ぐらいは自分で動いて合わせるわい!」


 とんだ欠陥を見つけたような気分になるが、そこはじっちゃんに頑張って貰うしかないと思うルーカだった。


「よしっ、ラストぉ!」

「……うん、見える距離にはいないみたいね。また斧を作って置かないと駄目ね」

「普通に剣で良くない? 木材は斧がなくても手で取れるし」

「時間が掛かるでしょ……でも、剣を量産するのはアリね。木より石かしら?」

「儂は石ブロックを集めていたが、ここではあんまり取れなかったから考えて作る必要があるぞ」


 恵みの島は木材ブロックが沢山取れるが、石ブロックは少なかった。かまども作りたいので、武器ばかりに使う訳にもいかない。


「もう牛の島に向かおうぜ。あそこにも石ブロックがあるだろうし」

「……そうね。石の剣は後にしよう。かまどを作って、肉を焼いたら行きますか……あ、じっちゃん。石炭はあった?」


 かまどは燃料がないと使えない。石炭鉱石があれば、石炭を作れるが…………


「少しだけだが、石炭鉱石も見つけておるぞ」

「大丈夫そうね。食料も生じゃ食べられなそうだから、焼いてから行きましょうね」


 食料は牛、豚、鶏から肉を獲れているが、生のままなのでかまどで焼く必要がある。食料をある程度増やしたら、次は牛の形をした島に行くことにーーーー









今日は1話だけですが、幾つか書けたら1日に2話載せることもあります。

Minecraftを題材にした小説はあまり無いようで、受け入れるのに時間が掛かるかな?

取り敢えず、今はブックマークを100に届くように頑張ろうかと思います。ブックマークを宜しくお願い致します。

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