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第10話 人狼ゲーム



『やっぱり、驚いたね。私と同じ神々といえ、この世界では皆と平等になります。キャラの性能も変わらず、対戦になることになっても神が使う特別な力は使えないようにしてあるので、互角にやれるかと思いますよ』

「あ、いえ、互角にやれるかを気にしているのではなくて…………何故、他の神々がこのゲームを?」

『あ、その質問を受け付けることは出来ません。今は神々と一緒にゲームをして下さい。ただ、それだけです』

「むぅ」


 最初に言っていた通り、人狼館に関する質問しか受け付けないようで、ルーカの質問は答えてくれなかった。




「それぐらいは教えても問題はないと思いますが?」

「いや、説明したら長くなるだろう? 僕はさっさとゲームを始めたいんだよ」

「これがMinecraftと言うゲームか……」


 何もない所から3人のプレイヤーなる神々が現れる。神々もMinecraftに合わせたキャラになっており、白銀の髪で羽衣をきた女性、黒と金のツートンをした髪で紫色の執事服を着た男性、赤髪で上半身が筋肉質でガッチリとした男性と個性を持っている。


「初めまして、私はブリュンヒルデと申します。今はヒルデとお呼びください」

「やぁやぁ、君達が下界の人類だね! 僕はロキだよ~」

「我はシヴァ。神々であっても、敬語は必要ない。楽しくゲームをやろうじゃないか」

「は、はい。私達は……」


 神々とは思えないぐらいに気安くて話しやすい印象を持ったルーカ達。自分達も自己紹介をして、仲を深めた所に…………


『自己紹介を終わらせましたね。今回は人類と神が協力することもあるので、楽しくゲームをやっていきましょう』

「それで、そのゲームは?」

『皆も知っていて、有名なゲームーーーー』






 人 狼 ゲ ー ム !!






 人狼ゲーム。2人の人狼が村人陣営に紛れており、村人は人狼を見つけて、倒さなければならない。人狼側は村人陣営を全滅させることが勝利の条件になる。

 村人には2つの役職を持つ者がおり、その役職を上手く使って、人狼を見つける必要がある。しかし、その村人の中に人狼に内通する裏切り者がいて、狂人と呼ばれている。


 下記が人狼ゲームで出る役職となる。




 村人陣営


村人 2人


預言者 1人


霊媒師 1人



 人狼陣営


人狼 2人


狂人 1人




 預言者は一回だけ他の人の役職を確認することが出来る役職。

 霊媒師は死んだ者の役職を確認することが出来る役職。

 ただし、狂人だけは両方の役職に調べられても村人としか出ないようになっている為、安易に信用しては危険だ。


『皆様が持っている持ち物に関しては、こちらが一時的に預かっておきます。そして、今回で使われるアイテムを配布させて頂きます』

「あ、持ち物が弓矢だけに……」

『ゲームが始まった後、ランダムに役職とアイテムが振り分けられます。質問がなければ、館内にランダムで転移させて、ゲームをスタートさせますが』

「うーん、館内の地図はないのかしら?」

『いえ、ありません。簡単に言いますが、3階建てになっており、部屋と階段は多数もあります。ゲーム中は外に出ることが出来ません』

「我らも館のことを知らないから質問するぞ。壁の破壊は出来るのか?」

『いいえ、出来ません』


 色付きの木材ブロックで出来ている壁を破壊して、隣の部屋へ行くことも階段や道を破壊して邪魔をすることは出来ないようになっている。

 次々と質問をしていたら、遊戯の神が思い出したと言うように、説明し始めた。


『説明するの忘れていましたが、今回のゲームは褒美があります。人類にだけですが』

「……勝敗によってじゃないよね? 誰がどの役職をするかまだ決まっていないし」

『はい、勝敗ではなくて、参加している神々以外の神が観戦しており、どれだけ楽しめたかで褒美の質が変わります。あなた方は気にせずにゲームを楽しむだけで構いませんよ』

「ふーん、もういいだろ? さっさと始めようぞ!!」

「僕もすぐ始めたいね」


 ゲームを楽しみたいファンキー爺とロキがすぐ始めるようにと催促する。


「まぁ、質問は充分かな」

「うん」

「問題はありませんわ」

「私も大丈夫です」

「我もいいぞ」

『わかりました。では、転移させます』




 参加するプレイヤー達が転移し、人狼ゲームが始まる。誰彼も疑い、敵を殺すまでは安心出来ないゲームをーーーー









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