プロローグ
久しぶりに小説を載せます。
今回はMinecraftと言うゲームを題材に書かれています。Minecraftのことを知らない方は少し調べてから読むことをオススメ致します。
今後も、この小説を宜しくお願い致します。
Minecraftーーブロックで出来た世界でプレイヤー達が様々な物を造り上げたり、湧き出るモンスターと戦ったりと色々なことが出来るゲーム。この世界は星の数を超える程の可能性が眠っており、プレイヤー達は自分のMinecraftで世界までも造り上げる。
その造られた世界を仲間と冒険をして楽しみ、更にMinecraft好きの同士へ挑戦を叩きつけることも。
そのゲームを知った、ある者は目的の為にMinecraftの世界を造り上げて行くーーーー
そろそろ、午前3時になる頃。外は真っ暗で静かな世界が広がっている時間だ。誰がも寝ており、家から明かりが漏れることはないが…………1つの家から微弱な明かりがカーテン越しに漏れていた。
真っ暗な部屋で2つの明かりが照らす。その明かりは2つ共、パソコンの光で部屋には2人が座ってキーボードを叩き、マウスを動かしていく。パソコンの画面には…………
『ルーカ:ようやく、クリアしたわね! 徹夜することになったけど……』
『グレムリン:ねむーい!』
『ファンキー爺:一徹ぐらい、マイクラ愛があれば、余裕だい!』
『みちぃ:余裕までとは言わないけど、未知があるなら知る為に頑張れるわ。でも、今回の未知は30点ですわ』
『グレムリン:厳しい評価だねー。アタシは楽しかったし、満足かな』
『ファンキー爺:ふん、儂は物足りないと感じたな。危険度が高いから進むのに時間が掛かっただけで、驚くような物はなかったぞ?』
『ルーカ:もう、じっちゃん! 時間が掛かったのはじっちゃんが悪戯をして、こっちが何度か死ぬ羽目になったからね!?』
『みちぃ:それは間違ってないわね。何度か罠に掛かって死んだお陰で、未知の罠を知れたから悪くはなかったけど……』
『ルーカ:みちぃちゃんも自分から罠に掛かろうしていたよね!? その癖はなんとかならないかな!?』
『グレムリン:あははっ』
『ルーカ:リンちゃんもよ! 仲間を囮にしたり、フレンドファイアも気にせずに魔法をぶちかますの辞めてくれない!?』
『グレムリン:アタシは自分が生き残るためなら、仲間を犠牲にすることも躊躇はしない!!』
『ルーカ:カッコ良く言っても駄目だからね!? 死んで落とした物を回収するの大変なんだからね!!』
というように、Minecraftの世界にあるチャットで4人のキャラがワイワイと会話をしていた。
『ルーカ:もう! 今日はそろそろ寝ないと学校に遅刻しちゃうから終わりにするね! みちぃちゃんは大丈夫だけど……リンちゃん、サボらずにちゃんと学校に来なさいよ!!』
「じっちゃんも、そろそろ寝なよ!」
「儂はまだまだやれるが?」
「もう歳なのに、なんで元気かな!?」
真っ暗な部屋でパソコンに向き合っていた2人は祖父と孫の関係。
孫である峰打瑠花は女子高生で両親は他界しているので、父親の祖父と2人暮らしだ。
祖父は峰打徹、超絶のMinecraft好きである。Minecraftの経歴がとても長く、ベテランといえる実力者だ。もう60代を超える歳でありながらも、一日中はパソコンに向き合える程に元気な爺さんである。
「リンちゃんに注意をしたし、終わりに…………あれ、メールが来てる?」
「む、儂にも来ているぞ」
就寝しようと、Minecraftのゲームを閉じようとした先に1通のメールが来た。知らないアドレスだが、他人が作ったMinecraftの世界を挑戦して欲しいとメールが来ることもあるので、知らないアドレスでメールが来るのは珍しくもないが…………
「なんで、じっちゃんにも?」
「……同じアドレスだな」
瑠花はこのグループのリーダーで、フリーアドレスを自前のHPに公開をしているから、メールが来るのはわかるが、公開していないじっちゃんへメールが届くのはおかしいのだ。眉を潜めていたら、リンちゃんとみちぃちゃんからチャットが届いた。
『グレムリン:知らないアドレスでメールが来たんだけど!?』
『みちぃ:あら、私にも来ているわ。このアドレスかしら? …………………….jp』
『グレムリン:それそれ! 同じアドレスだよ!』
『ルーカ:私とじっちゃんにも同じアドレスでメールが来ているわ。私が先に開くから皆はまだ開いては駄目よ。ウイルスがあるかもしれないから!』
瑠花のパソコンはウイルス対策は他の人より厳しくしているので、フリーアドレスを公開して、知らないアドレスでのメールを受け取っても問題はない。
宛先が遊戯の神? 何処かのゲーマーなんだろう。大層な名称を名乗っているのは…………
『ルーカ:読んでみたけど、ウイルスは無し。普通に挑戦だったわ。受けるなら同意を押して下さいらしいよ。多分、全員に送られているのはグループとしての参加ではなく、個人への招待なのかもしれないわ』
『グレムリン:あー、成る程。どうやってメールアドレスを知ったか気になるけど、面白そうじゃない!?』
『みちぃ:メールアドレスはハッキングされたかもしれないわね。その人物がハッキングまでして、個人別に招待するのか気になるね……』
隣にいるじっちゃんも口元が上がっていることから、やる気のようだった。皆も乗り気になっているので、私も招待を受けることにする。
『ルーカ:じゃあ、招待を受けるわね。期限が一週間後になっているから、ゲームのアドレスはその後に送られると思うわ。今は同意だけ押しておきましょう』
『グレムリン:了解!』
『みちぃ:どんな未知を見せて貰えるか楽しみねぇ』
『ファンキー爺:一週間後以降か、長いのぅ……』
『ルーカ、じゃ、同意したらおやすみするねー』
同意を押して、パソコンの電源を落とそうと思ったらーーーー
「え、眠ぃ……」
「なぬぅ……?」
同意のボタンを押した瞬間に、眠気が襲ってきてキーボードの上に顔を押し付けるように倒れてしまう。そして…………意識を失った。
4名、受理完了。さてと、準備を始めるか。楽しませて貰うよーーーー