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Eランクの僕とSランクの彼女  作者: たてみん
第2章:Sランクの私と彼
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17-2 リーンさんの憤り

よろしくお願いします。


ちょっと短いです。

「ええ~なにそれ!!」

ブスッ!


お弁当のから揚げにフォークがざっくり突き刺さった。

昼休み、朝の顛末をリーンさんに話したら案の定怒っていた。


「まあまあ、落ち着いてリーンさん」

「そうは言うけどそーくん。これは明らかにそーくんの事を差別してるんだよ。

間を飛ばして先の階層に行ってるっていうなら私だって10階層以上飛ばしてるんだから。

そーくんにそんな事を言うなら私だって一緒のはずでしょ!」

「リーンさんはほら。Sランクっていう実績があるから」

「それを言ったら、そーくんは冒険者ランクBなんだから学園Sランク以上に評価されてもおかしくないんだよ」


怒りながらから揚げを口に入れて咀嚼しながらプンプン忙しい。

おっと、ソースがほっぺたにくっついた。


「よっと。あむ。

うん、美味しい」

「そそ、そーくん!?」


ほっぺたに付いたソースを指で掬って舐める。

そうすると、ようやくリーンさんは怒るのを止めてくれた。


「ところで、実際の所、ダンジョンを45階層まで走り抜けようと思うと距離で言えばどれくらいあるか分かりますか?」

「そうね……って、もしかして途中の魔物を無視して走り抜けるつもりなの?」

「はい。求められたのは1階層から順に進んで46階層まで行くことですから。

ボス以外は全部無視で行けるなら行こうと思ってます」

「あーまぁ、そーくんなら出来なくはないのかな。

でもモンスタートレインを起こさないように気を付けてね」


モンスタートレイン……襲って来る魔物から逃げて走り回る事で、どんどん追いかけてくる魔物の数を増やしてしまう現象だ。

それを起こすと、通りすがりの他の人を巻き込んでしまう為、場合によっては犯罪行為と断定されることもある。


「そうですね。追いかけてくる魔物が居たら撒くか、その都度倒さないといけないんですね。

同じ階層に人が居る時は気を付けます」

「うん。それで、各階層の突破に掛かる時間だけど、まっすぐ行けるなら20階層までは1階層1時間と掛からないよ。

21階層以降はもう少し手間取ると思う」


ふむ、そうすると、今週中に20階層までは行けそうだな。

あの教師がそれで納得してくれるだろうか。

リーンさんが30階層は越えていたって話だから、そこまでいかないといけないかもしれないな。

よし。


「リーンさん。

僕はまず今週中には何とか30階層まで行きます。

来週には46階層に辿り着きますので、少しだけ待っていて貰えますか?

先に46階層で特訓を続けててください」


僕がそう言うとリーンさんはうつむいて少し考えてから顔を上げた。


「分かったわ。

それなら31階層に着いたら教えて。

そこからは一緒に46階層まで行きましょう」

「はい、分かりました。

それならより急いで31階層まで向かいますね。

あ、でも、また学園から文句が出ないかな」

「大丈夫よ、私達はパートナーなんだから。

それにやっぱり、今回の件は納得がいかないからちょっと教師と話してくるわ。

そのついでに31階層以降、一緒に活動しても大丈夫なように言質を取ってくるわ」


そう意気込むリーンさん。

これはもう止まりそうもないな。

なら僕は僕で、なるべく早く31階層まで行く事だけに集中しよう。




ソージュは学園に冒険者ランクについては公言していません。(入試の時の資料にはありますが)

次回はきっとサクッとダンジョンを走破してると思います。


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