表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Eランクの僕とSランクの彼女  作者: たてみん
第2章:Sランクの私と彼
92/270

16-3 再びの図書館

よろしくお願いします。


……予約投稿が切れました。

次回の投稿が遅れたらごめんなさい。

年末年始の休みの間に書き溜めたいところですが、色々と忙しいので時間が取れるかどうか。

放課後になって私とそーくんは図書館に来ていた。

幸い、あれからエラーザ君が何かをしてくる事も無かった。

まあそーくんが言った様に、何かをしてきても叩き返してみせるけど。


図書館に入り、先日出入りを許してもらった秘密の書庫に入る。

そこは前回来た時と同様に掃除が行き届いた落ち着いた空間が広がっていた。

そしてここの管理人のライリさんが迎えてくれた。


「ようこそ、ソージュ様、リーン様。

今日はどのようなご用向きでしょうか」

「こんにちは、ライリさん。

今日はジン様のスキルについて調べに来たんです。

私達のパワーアップに何か参考にならないかと思いまして」


私がそう答えると、ライリさんは少し考えた後、申し訳なさそうに答えた。


「マスターの場合、他者にはまねできない特別なスキルをお持ちでした。

それを中心に戦っておられたので、調べても特別出てこないかもしれないですね」

「特別なスキル、ですか。それって『基礎』スキルと空間系の魔法でしょうか」


そう聞くとライリさんは首を横に振った。


「いいえ。それらも珍しくはありますが。

『手当て』というスキルです。

マスターはこのスキルのお陰で普通の人以下のステータスしかなかったけど、魔王とも戦う事が出来たと仰っていました。

また、強力過ぎる故に、子孫の方々に伝わらなくて良かったとも」


そっか。まあやっぱりそう都合良くは行かないわね。

これは地道にダンジョンで特訓するしかないかな。

そう思っていた所で、そーくんがライリさんをじっと見ていることに気が付いた。


「そーくん?」

「あの、ライリさん。ライリさんは植物の精霊、なのでしょうか」


それってそーくんの契約精霊に近いものってことかしら。

そーくんがそう聞くと、ライリさんはふふって笑った後、首を横に振った。


「いいえ。私は植物そのものです」

「え!?」


どういうこと?

ライリさんはどこからどう見ても人型にしか見えない。

そう疑問に思っていると答えを教えてくれた。


「おふたりは『オニクイソウ』という食虫植物はご存知ですか?」

「あ、その植物ならお父さんが一時期取り扱っていたので知ってます。

ゴキブリとかの害虫を食べてくれるんですよね。」

「ええ、流石エリー様のお孫様ですね。では『オニクイヒメ』は?」


そちらについてはそーくんも首を振る。って、あ、そうだ。


「確かジン様の自伝でエルフの森を救う時に手伝ってもらったっていうのが『オニクイヒメ』じゃなかったかしら」

「はい、その通りです。それでは説明の続きですが。

マスターはかつて、エルフの森の害獣を駆除する為に『オニクイソウ』に植物魔法や創造魔法、手当てなどを駆使して『オニクイヒメ』へと進化させました。

『オニクイヒメ』は身長1m以上で2本足で動き回り、その触腕でゴブリンなども食べてしまえます。

今もエルフの森に行けば会えると思いますよ。

もうお分かりかと思いますが、私はその『オニクイヒメ』から更に進化した存在です」


なるほど、だから元は植物って事ね。

それにしても創造魔法まで使えるなんてジン様って規格外にもほどがあるわね。


「あの、ライリさん。植物魔法なら僕も持ってはいます。

魔力の無い僕でもそれを活用することは可能でしょうか。

それとも創造魔法なども覚える必要がありますか?」

「そうですね。植物魔法が使えると、ソージュ様の精霊武器との親和性は上がる事でしょう。

ただ、そうですね。

創造魔法については、私ではなく、フレイ様から学ばれるのがよろしいかと思います」

「フレイ様というと、司書の?」

「はい。あの方なら空間魔法も創造魔法も扱えるはずですから」


聞けば司書のフレイ様はジン様と共に魔王と戦った一人なのだという。

確かに先日お話した時はただものではないと感じていたけど、それほどの方だったんだね。


「ありがとうございます。

それなら、帰りがけに聞いてみます」

「そうですね。今は折角来たのですから、まだ読んでいない書物を読んでいきましょう」

「はい。それでは私はお茶でもお入れしますので、どうぞごゆっくり」


そうして私達は閉館時間になるまで書物を読みこんでいくのだった。

まあ、そんなにうまい話は無いです、頑張って地道に頑張りなさいという事です。

それでもヒントは貰えましたので、そちらからアプローチもしていきます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ