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Eランクの僕とSランクの彼女  作者: たてみん
第2章:Sランクの私と彼
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16-2 相談

よろしくお願いします。


どこまでこののんびりムードを保てるかな。

というか、泡沫の様に頭に浮かんでは消えるプロットを書き留める時間が欲しい。

「そーくん、ど~しよ~」

「??」


お昼休みにいつものベンチでそーくんと合流した私は開口一番、相談を投げかけた。


「もう絶対面倒な事になると思うの」

「えっと……リーンさん?」


はぁ。昨日からダメダメだわ。

やっぱりピンチを乗り越えて気が緩んでるのかな。

魔物と戦ってる時とそうでない時のギャップが酷いのが自分でも分かる。


「ごめんね、私のせいで」

「まあ、落ち着いてください。リーンさん」


そう言って頭を撫でてくれるそーくん。

はぁ、癒されるよ~。


「落ち着きましたか?それなら何があったのか説明して欲しいんですけど」

「あっ」


そ、そうだよね。突然どうしようって言われても困るよね。うん。


「そーくん、エラーザ・ミスリニアって分かる?

この学園の学生会長をしてる2年Sランクの生徒なんだけど。

その人が今朝になって、そーくんが私のパートナーに相応しくないって言い出したの。

一緒にダンジョンの46階に潜ってるのも、私におんぶに抱っこなんじゃないかって言いがかりを付けて来てね。

その時はまあ、適当に流してたんだけど、その後で色々と動き回ってるみたいなの。

あの人、無駄に行動力はあるから、教師を巻き込んで何かしてきそうなんだ」


そう。伊達に学生会長じゃないというか。

あの行き過ぎた正義感をもっといい方向に向けてくれたら良いんだけど。

私の心配を余所に、そーくんは平気そうな顔をしてる。


「ん~まあ、学生会長って言っても、1学生でしかないですし。

そんな大したことにはならないんじゃないですか?」

「うん、そうだと良いんだけどね」

「大丈夫ですよ。ゴブリンキングに襲われるのに比べれば、全然大丈夫です」

「あはは、そう言われるとそうね」


あの人がどう動いた所で、私達が襲われる未来はまず無いものね。

先日の件に比べれば心配することでもないかな。


「それに」

「ん?」

「何をしてきても、リーンさんの事は僕が守るから大丈夫ですよ」

「はぅっ」


それって、お姫様を守る騎士様みたい。

そーくんってたまにドキッとする発言をするのよね。

嬉しいけど。

でも私だってお姉さんとして負けてられないわ。


「じゃ、じゃあそーくんの事は私が守るからね!」

「はい、よろしくお願いします」

「うぅ~なんかずるい」

「??」


普通に返されちゃった。

私ばっかりドキドキしてるみたいじゃない。

もう、全てはこの卵焼きが美味しいのがいけないんだわ。

それにしても、こんなに料理が上手なんて、そーくんって料理スキルとかレベル幾つなのかしら。

あ、よく考えてみれば、そーくんがどんなスキルをもっているかって聞いたこと無いかも。


「ねえ、そーくん。そーくんって今、どんなスキルを持ってるか聞いてもいい?」

「はい。えっと、今ある一般スキルは『基礎』と『植物魔法』、『空間魔法』の3つですね」

「え……それだけなの?」

「はい。子供のころはもっと色んな種類のスキルがあったんですけど、『基礎』スキルが出来たらそっちに全部統合されてしまったみたいです」

「同系統のスキルは統合されて上位化することがあるって聞くけど、その『基礎』スキルって凄いんだね」

「自分だとなかなか実感出来ないんですけど、そうみたいですね」

「残りの二つは?」

「『植物魔法』は契約精霊のお陰で出来たスキルですね。

先日のブラッドベリーのように、植物と心をある程度通わせたり、強化したり色々出来ます。

『空間魔法』は先日の45階にリーンさんを助けに行った時に出来たスキルですね。

詳しいことはまだよく分かってません。

もしかしたら、これを極めることで目を瞑っていても周囲の状況が鮮明に分かったり、

空間転移が自在に出来たりするかもしれないですね」


まあ、魔力があればですけど。

って笑いながら言ってくれるけど、どれもかなりレアなスキルなんじゃないかな。

今まで聞いたことないし、講義でも出てこないし。


「図書館を調べたらそのあたりも分かるかもしれないね」

「そうですね。色々調べてみましょう」


私もそーくんに置いてかれないように新しい力を付けていかないと。


起きるかどうかも分からない問題は心配するだけ無駄です。

そしてリーンさんのキャラが不安定になっている今日この頃です。

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