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Eランクの僕とSランクの彼女  作者: たてみん
第2章:Sランクの私と彼
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14-11 ゴブリン騒動収束

よろしくお願いします。


ようやくゴブリン編が終わります。


最近着々とブックマークが増えています。

皆さんありがとうございます。

「やばいやばいやばい」

「急いで急いで!」


私達は森を全力で走っていた。

そんな私達を太陽が高い位置から照らしてくれる。

そう、高い位置から。


ゴブリン達との決闘に続き、ゴブリンキングと戦った疲れですっかり寝過ごしちゃった。

お陰で、今は大分回復出来てるけど、時間的に考えて、もう村への襲撃が始まってるはず!


「リーンさん、見えてきました!」


そーくんが指差す先には土煙が立ち上っている。

良かった、ひとまずは火事の煙じゃないみたい。

これならまだ村も無事かもしれないわね。

そうしてすぐにゴブリン達の後ろ姿と、そのずっと奥に村の見張り台が見えて来た。

戦っているのは村の外ね。

2、30人で1000匹近いゴブリンを相手に戦線を維持しているようだ。


「そーくん、魔法を打ち込むよ!」

「はい。まだ状況が把握しきれていないので、見える相手からお願いします。

僕は西側から突撃します」

「うん。アイスバレット!!」


村の方を向いているゴブリン達目がけて魔法を放つ。

ゴブリン達もまさか後ろから襲われるとは思っていなかったようで、慌てふためいているのが見える。


「アイスバレット連続射出」


出来るだけ大群が攻めて来たって思われるように大量の氷弾をばら撒く。

さっきまでゴブリンコマンダーやキングを相手にしてたことを考えれば、通常のゴブリンやファイターくらいなら余裕ね。


「援軍が来た!一気に押し返すぞ!!」

「「おおぉ!!」」


村の方からも気勢が上がる。

よぉし、一気に畳みかけるわよ。

そうして1時間と掛からずに壊滅させることが出来た。


「お疲れ様です。リーンさん」

「あ、お疲れ様、そーくん」


うん、お互い無事みたいだね。

と、そこに村の方から何人かが駆けつけて来た。

あ、あれはケイ君とミラちゃんだ。


「おーい、ソージュ。無事だったか」

「間に合って良かったです。ソージュ様、リーン様」

「うん。救援に来てくれて助かったよふたりとも」

「ほんとね。私達だけじゃ、間に合わなかったもの」

「まぁ何はともあれ疲れたろ。村で休憩を取ろう」

「そうだね。流石に今回は大変だったよ」

「あと、ギルドの職員の方も一人来られておりますので、そちらに状況の説明をお願いいたします」

「あーうん。分かったよミラちゃん。でも正直に話して満足してくれるかな」


そーくんと顔を見合わせる。

うん、そうだよね。ゴブリンキングが2匹居ました、なんて普通無いよね。


「なるほど。ゴブリンキング2匹と遭遇、これを撃退したと。分かりました」

「え……そんなあっさり信じちゃって良いんですか?」

「はい。ソージュ様、リーン様が虚偽の報告をされる可能性は極めて低いというのがギルドの見解です」


予想に反してあっさり納得してくれたのは、良く受付をしてくれるミューさん。

聞けばケイ君たちが冒険者ギルドに飛び込んできて、1も2もなく救援部隊を準備してくれたらしい。


「では、村の東西に大量のゴブリンの死体が放置されているのですね」

「はい、他の魔物に荒らされていなければ、ですが」

「なら、救援に来てくださった皆さんに処理をお願いしておきます」

「よろしいのですか?そんな後始末なんて任せてしまって」

「もちろんです。むしろ、取れるはずの魔石を皆さんの臨時報酬に当ててしまってよろしいのですか?」

「はい。急いで来て頂いたのに、ゴブリンを相手にしただけでは碌な見返りがないですし」

「畏まりました。それでは、それらは皆さまのチームからの追加報酬という形で対応させて頂きます。

また詳しい話は学園都市に戻ってから報告をお願いします」


そんな訳で、後始末を皆に任せて私達は先に学園に戻ることになった。

ゴブリンファイター、コマンダーになるとそれなりの魔石が確保できます。

今回駆けつけたのはCランク冒険者なので、数も相まってそれなりの収入になります。


そして次回で学園に帰って2章終了、となってしまいそうですが、まだ続きます。

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