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Eランクの僕とSランクの彼女  作者: たてみん
第2章:Sランクの私と彼
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14-3 リーンは東に

よろしくお願いします。


ここからリーンさん視点に戻ります。

ちょい短めです。


うぅ予約投稿のストックがもう1日分もない。


誰か思考をそのまま文章に変換する装置を開発して欲しい。

あ、だめか。頭の中はカオスだ。

Side リーン


そーくんと別れて東に向かった私の目には信じられない光景が映っていた。


「なに、これ」


草むらに動く無数の影。

数は100じゃきかないわね。

300くらい居るんじゃないかしら。

そのほとんどがゴブリンファイターだ。

更に何匹かコマンダーが混じってそうね。

ただ、不思議なことに通常のゴブリンは居ない。


(そーくんの考えが間違って居なければ、通常のゴブリンは村の南側に集まってるんだわ)


ファイターが300っていうことは、通常のゴブリンは1000を超えるんじゃないだろうか。

普通に考えれば村ひとつ落とすのに、それだけでも過剰戦力だ。

じゃあ、彼らの目的はなんだろう。


(……予行演習? まさかね)


例えば、この村で集団戦を試しておいて、次はもっと大きな町、例えば学園都市を襲わせるとか。

そんなことを考えたけれど、それはもうゴブリンの思考の範疇を超えているだろう。

黒幕が居れば別だろうけど、これほど大量のゴブリンを使役する魔法なんて聞いたことがない。


(まぁそのあたりの考察は後。

今はこの大軍を何とかするのが先決ね)


とは言っても、正面からまともに戦うのは得策ではないかな。

最悪、援軍を呼ばれたり、村の襲撃が早まる危険もあるし。

それなら、まだこちらに気付かれていない今の内に静かに仕掛けよう。


すぅーはぁーすぅーはぁー。


私は広く薄く魔力を展開していく。

使うのは得意の氷の魔法。

でもさっきみたいに直接刺し殺すのではなく、静かに凍らせていく。

ゆっくり、ゆっくりと。

イメージはしんしんと雪の降り積もる氷の大地。


「ガウ?」

「グギ?」

「グルゥ」


視線の先には気温が下がって寒そうにし始めたゴブリン達が見える。

あたりをゆっくり見回して何が起きているのか探ろうとしているようだけど、その間にも彼らの居る場所の気温はどんどん下がっていく。

今できっとマイナス10度くらい。

ここまで来ると寒すぎて思考が回らないでしょうね。

だんだんと動きが緩慢になっている。


ふぅ、こっちもどんどん魔力を消費するからきついわね。

でももうちょっと。

そのまま魔力を維持してマイナス20度くらいをキープする。


……もう動いている固体は居ないわね。よし、もういいよね。

魔力を切って止めを刺して回ろう。

あ、その前にグルンさん達に合図の魔法を打ち上げておかないとね。



ゴブリンファイターの内、半数位は既に凍死していた。

残りの半分も仮死状態って所ね。

ぶるるっ。うぅ、自分でやっておきながら寒いわ。

次やるときはコートでも着込んでおこう。


はぁ。それにしても広範囲魔法は魔力消費が酷いな。

そーくんに血を飲ませてもらってなかったら、魔力からっぽになってたかも。

こういう魔法の使い方ももっと練習して効率を上げておかないとダメね。

さてと、このまま行ってゴブリンキングに遭遇なんてしたら目も当てられないから、少し南に移動してから休憩しよう。

確かまだアイテム袋の中に、そーくんから貰ったブラッドベリーが残っているはずだし。




一家に1人リーンさんが居れば冷凍庫が要らない。なんと電気代の節約に!!

(その代わり食費が掛かります)

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